ANAマイレージクラブでマイルを貯めれば無料で飛行機に乗ることができます。これから、世界を飛び回りたい、新しい冒険に出かけたいという方々にマイルの知識は超絶重要です!
この記事は入門編として、ANAマイレージクラブの入会方法や基本情報、マイルの価値、貯め方、ANAカードの選び方、特典航空券の交換方法などについて概要を紹介しす。また、上級ステータスの魅力とSFC修行についても簡単に触れたいと思います。
ANAマイレージとは?
ANAマイレージクラブは、ANA(全日空)が提供している特典プログラムで、ANAのサービスをよりお得に利用するための会員サービスです。お店のポイントカードのような仕組みですが、ANAマイレージクラブでは貯めたポイント(≒マイル)を使って、無料の航空券(特典航空券)に交換できます。
ANAのフライトやクレジットカードを利用したり、陸マイラーやポイ活でANAマイルに交換するなど、積極的にマイルを貯めれば、高額なビジネスクラスやファーストクラスの航空券に交換することも可能です。ファーストクラスは100万円以上しますが、マイルで無料で乗ることもできます。

まずはANAマイルの基本を知る
まず、ANAマイレージクラブ入門編の流れを確認しましょう。 この講座は全7回にわたり、今回は「ANAマイルの基本を知る」をテーマにしています。 では、ANAマイルの基本を見ていきましょう。
- 入会金・年会費無料で基本的にだれでも入会可能
- 1マイルの価値は2.5円以上、ファーストクラスなら15円以上になることも
- ANAのマイルは貯めやすい
- 有効期限は3年間だけど回避方法はある
- ハイシーズンや人気路線の特典航空券が予約しにくい
入会金・年会費無料で基本的にだれでも入会可能
登録はとても簡単で、画面に従ってお名前、住所、生年月日、メールアドレス、パスワードなどの必要事項を入力するだけで5分もあれば完了します。空港のANAカウンターで入会できますが、 オンライン入会ならすぐにお客様番号を発行してくれるので便利です。まずは、ANAマイレージクラブに登録してみてください。
1マイルの価値は2.5円以上、ファーストクラスなら15円以上になることも
ANAマイルの1マイルの価値は2.5円以上あるといわれています。クレジットカードのポイント、陸マイラーやポイ活で貯めるポイントはだいたい1ポイント1円相当なので、一番お得なポイントの使い道はマイルに交換することなんです。エコノミークラス→ビジネスクラス→ファーストクラスと高くなるほど、マイルの価値も高くなり、ファーストクラスの場合、1マイル15円以上になることもあります。
例えば、東京からロンドンへのビジネスクラスの航空券を検索してみると、価格は620,000円くらいです。これを予約するために必要なマイル数は115.000マイル。簡単な計算で、620,000円を115,000マイルで割ると、1マイルの価値は約5.4円になります。
ANAのマイルは貯めやすい
ANAのマイルは、JALや他社のマイルより貯めやすいです。ポイントサイトからの交換ルートが多く、還元率も高いので、陸マイラーやポイ活でもANAマイルは貯めやすいです。これからマイルを貯めるなら、ANAマイルから始めてみるのをお勧めします。
有効期限は3年間だけど回避方法はある
ANAマイルの有効期限は3年です。ゆっくり貯めているとマイルが失効してしまいます。でも安心してください。アメックスカードのポイントやセゾンの永久不滅ポイントなどの有効期限がないポイントに貯めて必要になったときにANAマイルに交換すれば、ほぼ有効期限がありません。
ハイシーズンや人気路線の特典航空券が予約しにくい
ANAマイルは貯めやすく保有している人が多いので、人気路線の特典航空券は予約しにくいです。特にハイシーズンの国際線は争奪戦になります。回避方法については今後の記事で説明していこうと思います。
マイルを貯めるには日常生活での工夫が必要

ANAマイルを貯める方法はANAの飛行機に乗るだけでなく、様々な手段があります。たとえば、提携航空会社の便に搭乗すること、ホテルやレストランの利用、レンタカーやタクシーの利用、提携店での買い物、ガソリンスタンドでの給油、インターネットでの買い物、電子マネーの利用、クレジットカードのポイント、陸マイラーやポイ活で貯めたポイントなどがあります。
ただし、飛行機に搭乗してマイルを貯める場合、期待しているほどマイルは貯まりません。出張で飛行機に乗ることが多いとかでない限り、マイルをたくさん貯めるためには日常生活での工夫が必要です。
飛行機で貯まるマイルの計算方法は、搭乗距離に航空運賃に応じた積算率をかけることで求められます。たとえば、国内線の場合、東京から札幌までの飛行距離が510マイルで、エコノミークラスの SUPER VALUE=積算率75%の場合、片道の貯まるマイルは382マイルです。往復すれば764マイルとなります。国際線の場合も同様の計算で、エコノミークラスの予約クラスSpecialで積算率が50%の場合、東京からホノルルまでの飛行距離が3,831マイルで片道が1,915.5マイル、往復なら3,831マイルとなります。
ANAカードの選び方
ANAカードには、「一般」、「ゴールド」、「プレミアム」の種類があります。より上位のステイタスほど年会費も高くなりますが、マイルの還元率も高くなります。「一般」は100円につき0.5マイル、「ゴールド」は100円につき1マイル、「プレミアム」は100円につき3~4.5マイルです。

年会費とマイル還元率以外にも、メインのカードかサブのカードなのか、他に持っているカードとのバランス、家族カードの有無や年会費、国内ラウンジ、海外ラウンジ(プライオリティパス)、海外旅行保険、ポイントプログラム、手荷物無料宅配サービスなどの付帯サービスもカード選びの重要な比較ポイントになります。ANAカードは自分の生活スタイルやニーズに合ったものかを確認して選びましょう。
ANAマイルは特典航空券に交換できる
ANAマイルは、国内線なら5,000マイル以上、国際線なら12,000マイル以上貯めれば、特典航空券に交換できます。区間の距離、搭乗するクラス、そして時期によって変化します。時期はローシーズン・レギュラーシーズン・ハイシーズンの3パターンです。
国内線の必要マイルチャート
下の表は国内線エコノミークラスの必要マイル数です。
マイレージ(1区間) | L(ローシーズン) | R(レギュラーシーズン) | H(ハイシーズン) |
0~300マイル区間 例)東京-大阪、大阪-宮崎 | 5,000 | 6,000 | 7,500 |
301~800マイル区間 例)東京-千歳、大阪-沖縄 | 6,000 | 7,500 | 9,000 |
801~1,000マイル区間 例)東京-沖縄、大阪-石垣 | 7,000 | 9,000 | 10,500 |
1,001~2,000マイル区間 例)東京-石垣、千歳-沖縄 | 8,500 | 10,000 | 11,500 |
国際線の必要マイルチャート
下の表は国際線でレギュラーシーズンの必要マイル数です。
目的地のゾーン | エコノミークラス | ビジネスクラス | ファーストクラス |
韓国 | 15,000 | 30,000 | ー |
中国、台湾、香港 | 20,000 | 40,000 | ー |
アジア(シンガポール、タイなど) | 35,000 | 60,000 | 105,000 |
ハワイ | 40,000 | 65,000 | 120,000 |
北米(ロサンゼルスなど) | 50,000 | 85,000 | 150,000 |
ヨーロッパ(ロンドンなど) | 55,000 | 90,000 | 165,000 |
オセアニア(シドニーなど) | 45,000 | 75,000 | ー |
おまけ:ANAマイルは特典航空券以外にも交換できる
ANAマイルは特典航空券以外にも様々なものに交換できます。例えば、ANA Payへのチャージ、ANAセレクションの商品と交換、ANAのショップピングサイトで利用、ANAセレクションの商品と交換、ホテルでの宿泊やレストランの利用など、マイルが使用できるところはたくさんあります。
私自身は過去にレストランでANAマイルを使ったことがありとても満足していますが….。マイルをお得に使うという意味ではこのような利用方法はお勧めできません。ANAマイルは飛行機の搭乗で使うのが一番お得でメリットがあります。
ANA SKY コインへの交換と使い方
ANA SKY コインは1コイン=1円で航空券の購入やツアー料金の支払いに利用できます。ANA SKY コインはANAマイルから交換することで貯まります。ANA SKY コインへの交換レートは、所有するANAカードのステイタスの高さと一度に交換するマイル数によって変わります。例えば、ANAゴールドカード所有で50,000マイルをANA SKY コインにする場合、1.6倍のレートで、80,000コイン(=80,000円)に交換することができます。
ANAマイルの価値は1マイル2.5円以上あるので、ANA SKY コインに交換する1マイル=1.6円の価値に下がってしまいます。
ANAマイルを特典航空券ではなく、ANA SKY コインに交換するメリットは…
・特典航空券では空席がなく予約できない場合でも通常の予約なら席が取れる場合
・上級ステイタスを獲得するため(特典航空券での搭乗では上級ステイタスのポイントが貯まらない)
ANA プレミアムメンバーズの魅力
ANAはよく利用する旅行者向けに特別なサービスを提供しています。利用が多い人ほど高いステイタスを得ることが、航空券の予約から空港内でのサービスまで、様々な優遇された特典を受けることができます。
上級ステイタスであるプレミアムメンバーは、エコノミークラスで飛行機に乗る場合でも特典が豊富です。具体的には、座席指定の優遇、優先チェックイン、空港ラウンジの利用、優先搭乗、預け荷物の優先受け取りができます。
スーパーフライヤーズカード(以下SFC)は、プレミアムメンバーのプラチナ以上に達した方だけが申し込むことができる特別なANAカードです。上級ステイタスは1年の有効期限がありますが、スーパーフライヤーズカードを所有していれば、上級ステイタスの優遇された特典を受けることができます。
SFCを取得するためにたくさん飛行機に乗ることをSFC修行と言います。SFC修行には、おおよそ50万円ほどの費用が掛かりますが、一度取得すれば、カードを解約するまで上級ステイタスの特典を受けることができるので人気があります。
まとめ:ANAマイレージクラブ入門:ゼロから始めるマイルの魅力と貯め方
ANAマイレージクラブは、ANAのサービスをお得に利用できる特典プログラムです。無料の特典航空券への交換や上級ステータスの特典など、魅力が広がっています。この記事では、ANAマイレージクラブの入会方法や基本情報、マイルの価値、貯め方、ANAカードの選び方、特典航空券の交換方法などについて詳しく紹介しました。また、上級ステータスの魅力とSFC修行についても触れました。ANAマイレージクラブを活用して、お得で快適な旅行を楽しみましょう!