海外旅行の通信を考えるとき、現地SIMが気になる人は多いと思います。
料金だけで見ると、現地SIMのほうが安く見えることもありますし、「せっかくなら現地の番号も持てたほうが便利そう」と感じることもあります。
ただ、私としては、現地SIMは誰にでもすすめる主役の通信手段ではありません。
短期旅行で、地図や配車アプリ、メッセージ、軽い調べものができれば十分なら、今の回線だけで足りることも多いです。海外旅行の通信全体を先に整理したい人は、海外旅行の通信は何を選ぶ?ahamo・楽天モバイル・現地SIM・eSIM・Wi-Fiの選び方も先に見ておくと判断しやすいです。
実際、最近の私は、データ通信だけなら現地SIMを追加で買わず、ahamo だけですませることが増えています。ahamo を軸に考えたい人は、ahamo は海外旅行に十分?eSIMや現地SIMと比べてどう使うべきかもあわせてどうぞ。
それでも、現地SIMが役立つ場面はあります。
現地の電話番号が必要なとき、SMS認証が必要なサービスを使いたいとき、同じ国へ何度も行くとき、長めに滞在するときです。こういう条件が重なるなら、その場で買って終わりではなく、継続して使う意味が出てきます。
継続運用とは、旅行のたびにその場で買い切るのではなく、番号や回線を次回以降も見据えて持つことです。
私はこれまで、アメリカ、ポーランド、マレーシア、タイ、ベトナム、インドネシア、フィリピン、カンボジアなどで現地SIMを使ってきました。現地SIMは「安いから正解」ではありません。現地番号やSMS認証が必要な人には役立ちますが、そうでない人には手間のほうが大きい手段です。
現地SIM継続運用のメリット
現地SIMを継続運用するメリットは、現地で必要なことをその場で進められることです。
いちばん大きいのは、現地の電話番号を持てることです。
現地番号があると、SMS認証が必要なサービスに入りやすくなります。配車アプリ、予約サービス、会員登録を進めるときにも助かります。さらに、同じ国へまた行くときに、前回の番号や登録を引き継げることもあります。
現地SIMが向くのは、前回の番号や登録を引き継ぎたい人や、長めに滞在する人です。
こういう人は、現地番号を持つ意味が出やすくなります。
最近は ahamo が使えるので、私はデータ通信だけなら現地SIMをあえて選ばないことが増えました。ですが、現地番号が必要だったり、予約・配車・会員登録を使うなら、現地SIMは今でも十分に候補になります。
逆に、短期旅行で現地番号も不要なら、無理に現地SIMへ寄せなくてよいと思っています。データ通信だけでよい短期旅行なら、海外旅行で eSIM は必要?向いている人・向かない人と選び方を整理のほうが合う人もいます。
SIM契約・チャージ・継続で先に見ておきたいこと
現地SIMを継続運用したいなら、最初に見るべきなのは料金だけではありません。
大事なのは、買ったあとに維持できるかです。
まず確認したいのは、チャージ方法です。
現地の店舗に行かないとチャージできないのか、アプリやWebでできるのか、日本に戻ってからでも何とかなるのか。この差はかなり大きいです。
次に見たいのは、有効期限です。
データ容量の有効期限と、番号自体の有効期限が別になっていることがあります。次回の渡航でも同じ番号を使いたいなら、ここは買う前に見ておいたほうが安心です。
私の場合、現地SIMは物理SIMで使うことが多いです。スマホ間で入れ替えが簡単だからです。
ただ、そのぶんSIMピンを出して、日本のSIMを抜いて、なくさないように保管して、設定を確認する作業は増えます。短期旅行で空港到着直後にやるには、軽い作業ではありません。
支払い方法も先に見ておいたほうが安心です。
空港なら着いてすぐ買えますが、料金は高めになりがちです。街中で買えば安いこともありますが、現金しか使えない、現地語でのやり取りが必要、といったこともあります。
続けて使うつもりなら、私は次の4点を先に見ておくのがよいと思います。
- 次回も同じ国へ行く可能性があるか
- 現地番号やSMS認証が本当に必要か
- 日本に戻ってからも維持できるか
- 到着直後の通信を別手段で確保できるか
利用時の注意点とトラブル対策
現地SIMでいちばん気をつけたいのは、現地に着いてから何とかしようとしないことです。
私がそう思うのは、空港SIMを避けて失敗したことがあるからです。
ahamo を使う前、空港で売っているSIMは高いと感じて、「ホテルに着いてから街中で買えばいい」と考えたことがありました。ところが、空港のWi-Fiが弱く、配車アプリもまともに使えませんでした。安く済ませるつもりが、ホテルに着くまでにとても時間がかかってしまい、かなり疲れました。
この経験以降、私は到着直後に通信できることを重視しています。
現地SIMを使うとしても、到着直後だけは別の手段を持っておいたほうが安心です。今の回線、楽天モバイル、空港だけの一時回線など、何でもよいのですが、最初の通信を別で確保しておいたほうが失敗を減らせます。 到着直後の通信や日本との通話の保険を重視するなら、楽天モバイルは海外旅行におすすめ?電話・通信の保険としてどう使うかも参考になります。
もうひとつ大きいのが、現地SMS認証が必要なサービスです。
ベトナムでは、長距離バスを事前に予約したかったのですが、アカウント登録に現地番号のSMS認証が必要で予約できませんでした。その結果、直接バスターミナルに行って乗るしかなくなりました。
この経験から、現地SIMの価値は「通信が安いこと」だけではなく、現地のサービスにちゃんと入れることにもあると感じています。
国ごとの事情にも差があります。
たとえばインドネシアでは、現地SIMを使うためにスマホのIMEI登録が必要になることがあり、短期旅行ではかなり面倒に感じます。こういう国では、現地SIMが理屈では便利でも、実際には今の回線だけですませるほうが楽です。
また、買うと決めたなら、空港で買うのか、街中で買うのかも先に決めておいたほうがよいです。
空港は割高になりやすい反面、着いてすぐ買って、そのまま通信を確保できます。街中は安いことがありますが、到着直後の通信や移動をどうするかまで考えておかないと、余計に疲れます。
出発前には、最低限ここを見ておくと安心です。
- 到着直後の通信を別手段で確保できているか
- 現地で使いたいアプリがSMS認証なしで進められるか
- その国でSIM利用に特別な条件がないか
- SIMピン、保管ケース、予備回線の準備があるか
- テザリング中心で使う日がないか
- 空港で買うのか、街中で買うのかを先に決めているか
私の実運用と、現地SIMを選ぶ・選ばない線引き
私自身、現地SIMを使ったことがある国は少なくありません。
だからこそ、今の結論ははっきりしていて、現地SIMは条件が合うときだけ選べば十分です。
最近の私は、まず ahamo だけですませることが増えました。
データ通信だけならそれで足りることが多く、到着してすぐに地図や配車アプリを開けるからです。SIMの入れ替えも不要です。
一方で、今でも現地SIMを選びたくなる場面はあります。
現地番号が必要なとき、予約・配車・会員登録を使うとき、そして長めの滞在です。インドネシアで現地のQR決済を考えるような場面では、現地SIMがあるほうが便利だと感じます。ただ、IMEI登録のような面倒もあるので、短期旅行なら無理にそこまでしなくてもよいとも思っています。
現地SIMは「安いから得」というより、手間をかけるだけの理由がある人向けです。
空港で買えば楽ですが高めになりやすく、街中で安く買おうとすると、到着直後の通信や移動を先に考えておく必要があります。
今の回線がなかった場合にどうするかで考えると、私なら楽天モバイル + 現地SIMを選びやすいです。
到着直後の通信と日本への電話連絡の保険は楽天モバイルで持っておき、本格利用は現地SIMに任せる形です。
こんな人は、現地SIMを無理に選ばなくてよいです。
- 短期旅行で終わる人
- 現地番号がなくても困らない人
- SIMの差し替えやチャージ管理が面倒に感じる人
- 今の回線だけで十分足りる人
- 空港到着後すぐに動けることを最優先したい人
こういう人は、現地SIMを継続運用するより、今の回線・eSIM・別の予備手段のどれかで済ませたほうが、全体として楽なことが多いです。
反対に、現地SIMを継続運用する意味が出やすいのは、こんな人です。
- 同じ国へ何度も行く人
- 長めに滞在する人
- 現地番号やSMS認証が必要なサービスを使う人
- 現地の生活寄りの使い方をしたい人
- 多少の手間が増えても、そのぶん現地で使うことを優先したい人
現地SIMは、海外通信の正解そのものではありません。
ただ、条件が合う人には、eSIMよりも、今の回線だけですませる方法よりも、予約・配車・会員登録まで進められる場面が増えます。
まとめ
現地SIM継続運用は、安いから選ぶ手段ではありません。
現地番号が必要か、同じ国へまた行くか、長めに滞在するか、到着直後の通信を別で持てるか。 まずはこの4つを見ると、必要かどうかを判断しやすくなります。
短期旅行で、今の回線だけで足りるなら、無理に現地SIMへ寄せなくて大丈夫です。
一方で、現地の予約や配車、会員登録、SMS認証、長期滞在まで考えるなら、現地SIMは今でも十分に候補になります。
私自身は、最近は ahamo だけですませることが増えました。
それでも、現地番号や現地サービスとの相性が必要な場面では、現地SIMを選ぶ意味があると感じています。
現地SIMを主役にするかどうかで迷ったら、まずは「安いかどうか」ではなく、その国で何をしたいのかから逆算してみてください。そこが見えると、自分に合う通信手段を選ぶ基準がはっきりします。
海外旅行の通信を全体で見直したい人へ
現地SIMが向く場面はありますが、短期旅行では今の回線だけで足りることもあります。通信手段を全体で見直したい人は、次の記事もあわせてどうぞ。





