海外旅行では、地図、配車、ホテルや航空会社のアプリ、翻訳、家族との連絡など、スマホが前提になる場面が多いです。
ただ、スマホは持っているだけでは足りません。
海外でそのまま使えると思って出発すると、現地でネットにつながらない、入国前の登録が終わっていない、日本へ電話できない、充電が足りないといったトラブルが起きます。
出発前に見ておきたいのは、入国・ネット・電話・充電の4つです。
スマホ準備で大事なのは、海外で使える状態を出発前に作っておくことです。便利にするためだけでなく、現地で困ったときに動けるようにする備えとして考えておきたいです。
全部を細かくやる必要はありません。
まずは、次の4つを押さえれば十分です。
- 入国前に必要なスマホ手続き
- 海外で使うネット回線
- 現地から日本へ電話する方法
- 充電器・ケーブル・バッテリーの準備
配車アプリ、位置確認アプリ、予備スマホは、そのあとで十分です。
まずこの4つを見ておけば、空港で止まる、現地でつながらない、日本へ連絡できないといったトラブルを減らせます。
まず確認したいのは、入国前にスマホで必要な手続きがないか
スマホ準備というと、最初に通信を思い浮かべる人が多いと思います。
でも、先に確認したいのは、入国前にスマホで事前登録が必要な国ではないかという点です。
国によっては、入国前にオンライン登録が必要です。
これを現地でやろうとすると、空港でネットにつながらない、つながっても時間がかかる、家族の分もまとめて入力しないといけない、といったところで詰まりやすくなります。
私は、こうした手続きは日本にいるうちに済ませておくほうがよいと考えています。
たとえば、フィリピンの eTravel や、インドネシア All Indonesia のように、スマホでの事前対応が必要になるケースがあります。
登録して終わりにせず、確認画面やQRコードまで保存しておくことが大事です。
空港で通信が不安定でも、その場で画面を出せます。
まずは、行き先の国で次の2点を確認しておくと十分です。
- 入国前にオンライン登録が必要か
- 登録後の確認画面をオフラインでも見られる状態にしたか
ここを先に確認しておくと、空港で申請画面やQRコードを出せずに止まる場面を減らせます。
次に、今の回線が海外でそのまま使えるか確認する
入国手続きの次は、ネット回線です。
ここで最初に見るべきなのは、今使っている回線が海外でそのまま使えるかです。
いきなり海外eSIMを探すより、まず今の回線で足りるかを確認したほうが早いです。
海外ローミングが使える回線なら、短期旅行ならそのままで足りることもあります。
ただ、無料で使える回線でも油断はできません。
残りのギガ数が少ないと、地図、配車、翻訳、ホテルとの連絡だけでも通信量を使います。
「ローミング無料かどうか」だけでなく、旅行前に何GBくらい残っているかまで見ておきたいです。
私自身、空港で売っているSIMは高いと思って後で買おうとしたことがあります。
ただ、空港のWi-Fiが弱く、なんとかネットにつなごうといろいろ格闘しましたが無理でした。
結局はタクシーを使うことになり、移動にもかなり時間がかかりました。
ネット回線は、安さだけでなく、到着直後に地図や配車アプリを使えるかまで含めて考えておいたほうが安心です。
私の場合は ahamo と楽天モバイルを基本にしています。
ahamo はそのまま使いやすく、楽天モバイルは日本へ電話する備えにもなるので、到着直後に動ける状態を作りやすいと感じています。
今の回線で足りないなら、次はeSIMを検討します。
短期の海外旅行では、eSIMはかなり便利です。物理SIMを入れ替えずに済み、設定が終わっていれば空港到着後すぐ使いやすいからです。
ただし、eSIMは買うだけでは足りません。
出発前に、日本で設定と開通手順まで確認しておくのがおすすめです。
現地に着いてから初めて設定するのはおすすめしません。
空港で荷物を持ったまま開通作業をすることになり、うまくいかないと焦りやすいからです。
eSIMが難しそうなら、現地SIMやWi-Fiルーターも候補です。
長めの滞在や、eSIM非対応の端末では、こちらを選んだほうが手間が少ないことがあります。
同行者が自分で設定できないなら、Wi-Fiルーターのほうが渡してすぐ使えます。
なお、スマホのテザリングで代用する方法もあります。
ただ、ルーター代わりにすると、スマホの電池はかなり早く減ります。
料金だけでなく、半日ほど使っても電池がもつかまで見て選んだほうがよいです。
海外eSIM、現地SIM、Wi-Fiルーターの違いをまとめて見たい方は、こちらの記事も参考になります。
ネット準備は、今の回線 → eSIM → 現地SIMやWi-Fiルーターの順で見ると決めやすいです。
- 今の回線が海外でそのまま使えるか確認する
- 足りないならeSIMを検討する
- eSIMが難しければ現地SIMを考える
- 同行者事情によってはWi-Fiルーターも候補にする
日本へどう電話するかも、出発前に決めておく
スマホ準備で見落としやすいのが電話です。
私は、海外ではデータ通信だけでなく、日本へ連絡できる手段も大事だと考えています。
海外では、データ通信だけで済む場面も多いです。
ただ、病院、カード停止、航空機トラブルでは、日本へ電話したいことがあります。
病院に行く前の確認、カード停止の相談、航空機トラブル時の問い合わせなど、電話したい場面は意外とあります。
そのときに連絡手段が決まっていないと困ります。
そのため、出発前に少なくとも次の2つは決めておくのがおすすめです。
- 現地から日本へどう発信するか
- 折り返しを受ける番号を何にするか
日本への連絡手段としては、楽天モバイルは有力な候補です。
私も、海外で日本へ電話する備えとして意味がある回線だと考えています。
特に、保険会社へ適用条件を確認したいときや、カード会社へ連絡したいときは、メッセージだけでは済まないことがあります。
通信準備は、地図やSNSのためだけでなく、困ったときに日本へ連絡するための備えでもあります。
電話は「たぶん何とかなる」で後回しにしやすいですが、決めておけば病院やカード停止の連絡先をその場で探さずに済みます。
病院に行く前の連絡先や、飛行機の遅延・手荷物遅延への備えまで出発前に決めておきたい方は、保険側の準備もあわせて確認しておくと整理しやすいです。
充電器とケーブルは、持つことより置き場所を決める
スマホ本体、充電器、ケーブルは、空港やホテルで置き忘れやすいです。
持っていくかどうかより、どこに入れるかを固定することのほうが大事です。
私は、持ち物は重要度より入れ場所で考えるほうが失敗しにくいと思っています。
充電器やケーブルも、毎回同じ場所に入れるようにしておくと、出発直前に探し回らずに済みます。
私は、小さめのスマホ充電器とケーブルを持ち歩く前提で考えています。
モバイルバッテリーは必須とまでは言いませんが、持っていると安心です。
地図、写真、配車アプリ、翻訳を使っていると、想像以上に電池は減ります。
特に、通信をテザリングで代用する可能性がある人は、モバイルバッテリーの重要度が少し上がります。
スマホ1台に負荷を集める形になるからです。
出発前日は、細かいことより次の確認で十分です。
- スマホを満充電にする
- モバイルバッテリーを充電しておく
- 充電器とケーブルを入れる場所を決める
- 翌朝に慌てないよう、まとめて置いておく
充電器や薬、貴重品をどこに入れるかもあわせて見直したい方は、持ち物の記事が参考になります。
配車アプリは、日本でインストールとカード登録まで終わらせる
配車アプリは、入国や通信ほど優先度が高いわけではありません。
ただ、空港からホテルまでの移動で詰まると、到着直後にアプリ探しやカード登録から始めることになります。
余裕があれば、出発前に次の2つを済ませておくのがおすすめです。
- アプリをインストールする
- クレジットカード登録まで終わらせる
現地の空港に着いてから、対応アプリを探し、カードを登録し、SMS認証や決済確認まで済ませるのは時間がかかります。
通信が不安定だと、さらに面倒です。
国によっては、現地番号のSMS認証がないと登録や予約がしにくいサービスもあります。
私もベトナムで長距離バスを予約したかったのですが、アカウント登録に現地SMSが必要で、事前予約ができませんでした。
結局はバスターミナルで直接乗るしかなく、満席なら次の便になって到着が遅れる可能性もありました。
現地で使いたいアプリや予約サービスがあるなら、出発前に登録できるかまで確認しておくと安心です。
登録するカードは、プリペイドカードが通るならそれでもよいですが、通らないこともあります。
不安なら、最初からクレジットカードを入れておくほうが無難です。
絶対に必要とまでは言いません。
ただ、日本で登録まで済ませておけば、空港に着いてからアプリ探しやカード入力をせずに動けます。
余裕があれば、位置確認アプリと予備スマホも見ておく
Apple の「探す」や Android の Find My Device は、出発前に一度開いて位置が見えるか確認しておいたほうがよいです。
設定だけで終わりにせず、出発前に本当に位置が見えるかまで試しておくと、置き忘れたときにすぐ動けます。
AirTag などの忘れ物防止タグを使っている人は、電池切れの警告が出ていないかも見ておきたいです。
ここは主役ではないので、軽く確認する程度で十分です。
予備スマホは、あれば安心です。
メインのスマホが盗難や故障で使えなくなったときに、位置確認や連絡手段を残せるからです。
ただし、全員が必ず用意すべきものとして強く言い切るほどではありません。
出発前日に見直したいスマホ準備チェックリスト
全部を一度に完璧にやる必要はありません。
まずは下の4つを確認できれば十分です。余裕があれば、そのあとで配車アプリや位置確認も見直してください。
迷ったら、まずは「入国・ネット・電話・充電」の4つだけで十分です。
空港で申請画面を出せない、現地で通信できない、日本へ連絡できないといったトラブルは、ここを見ておけば減らせます。
まとめ
海外旅行前のスマホ準備は、便利にするためだけではありません。
現地で困ったときに動けるようにする備えでもあります。
迷ったら、まずは入国・ネット・電話・充電の4つを次の順で確認してください。
- 入国前のスマホ手続きが必要か確認する
- 今の回線が海外で使えるか確認する
- 日本へ電話する方法を決める
- 充電器とケーブルの置き場所を決める
ここまでできていれば、空港で申請画面を出せない、現地で通信できない、日本へ連絡できないといったトラブルを減らせます。
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次は、現地でどう通信するか、困ったときの補償をどう考えるか、充電器や薬をどこに入れるかを見ておくと、出発前の準備を整理しやすくなります。





余裕があれば確認すること