2026年7月12日時点の前提
ANAは、発表済みのSFC制度改定について見直しを検討しています。詳細は2026年9月末までに改めて案内する予定です。以下の年300万円条件は、現時点で公式ページに掲載されている案を前提にしています。

SFC PLUSの年300万円は、SBI証券のクレカ積立やANA Payを使えば届くのでしょうか。支出を増やしてまで追うべきか迷います。

まずANAの実績照会に反映された金額から、300万円までの不足額を出します。今ある支出だけで届くならSFC PLUS、届かないならSFC LITEで残してJAL側へ移す判断です。
結論からいうと、SFC PLUSのために「120万円+120万円+60万円」のような固定ルートを先に作る必要はありません。
見るべき数字は、ANAの実績照会へ反映された対象額です。300万円までの不足額を計算し、普段の決済、家族カード、投信積立など、もともと使う予定のお金だけで届くかを見ます。
筆者はSFC PLUSのために年300万円を集めません。ANAはSFC LITEで残し、決済と今後のマイル獲得はJAL側へ寄せる方針です。ただし、追加支出なしで自然に300万円へ届く人まで、SFC PLUSを避ける必要はありません。
ANA SFC PLUSの年300万円は、実績照会から不足額を出す
ANAが現在掲載している制度案は、ANAカードとANA Payの年間決済額で区分します。300万円以上ならSFC PLUS、300万円未満ならSFC LITEです。
SFC PLUSでは、ANAラウンジとスターアライアンス・ゴールドを引き続き利用できます。SFC LITEではANAラウンジを利用できず、スターアライアンス・シルバーになる案です。
初回判定期間として掲載されているのは、2026年12月16日から2027年12月15日まで。新しい区分でのサービス開始は2028年4月です。
年300万円へ届かなくても、現在の案ではスーパーフライヤーズ会員を退会扱いにはしません。SFC LITEとして、ANAグループ運航便ではラウンジ以外の各種サービスを利用できる案になっています。
SFC PLUSとSFC LITEの特典差を詳しく確認したい場合は、次の記事で確認できます。
300万円までの不足額と、残り期間に必要な月額を計算する
年300万円は、12か月で均等に使えば月25万円です。ただし、最初から毎月25万円をANAカードやANA Payへ寄せる必要はありません。
先に出すのは、実績照会へ反映された金額との差です。
SFC PLUSまでの不足額
300万円 − ANAの実績照会へ反映された対象額
| 実績照会への反映額 | 300万円までの不足額 |
|---|---|
| 120万円 | 180万円 |
| 180万円 | 120万円 |
| 240万円 | 60万円 |
| 270万円 | 30万円 |
次に、不足額を残り月数で割ります。
残り期間に必要な月額
不足額 ÷ 残り月数
たとえば、実績照会へ180万円が反映され、判定期間が残り6か月だとします。不足額は120万円、必要な月額は20万円です。
この20万円が、食費、通信費、交通費、旅行代金、投信積立など、すでに予定している支払いで埋まるなら、SFC PLUSを追う余地があります。反対に、不要な買い物や使い切れない残高を作らないと届かないなら、300万円を目標にする理由を一度見直します。
不足額を先に出すと、「300万円修行」のために支出を作るのではなく、現在の生活費や資金移動をどこまでANA側へ寄せるかだけを判断できます。
ANAカード・ANA Payで判定に入る利用と対象外を分ける
ANAのSFC制度変更ページは、決済額を「ご利用実績照会」で確認するよう案内しています。画面にはANAカードとANA Payの決済額の総額が表示されます。対象外となる決済額は表示金額に含まれません。
カード明細の利用額と、実績照会の表示額が一致するとは限りません。三井住友カード、JCB、ダイナースのANAカードは利用月の翌々月末まで、ANA Payは利用月の翌月末までが反映目安です。アメリカン・エキスプレスのANAカードは年1回更新と案内されています。
ANAカードは通常利用を試算へ入れる
買い物、交通費、旅行代金など、対象ANAカードで通常決済した金額は事前試算へ入れられます。
対象期間の終盤に決済した分は、データ到着の時期によって想定した判定期間へ入らないことがあります。最終月にまとめて帳尻を合わせず、反映後に不足額を見直します。
ANA Payはチャージ額ではなく利用額を見る
ANAカードからANA Payへチャージした金額は、ANAカード側の対象額に入りません。
ANA Payで対象となる支払いに使い、その利用額が実績照会へ反映されたかを見ます。ANA Payへ大きくチャージしても、残高を使い切れなければSFC PLUSのための資金拘束になります。
家族カードと複数のANAカードは本会員側へ合算される
対象ANAカードの家族カード利用分は、本会員の決済額へ合算されます。対象カードを複数持っている場合も、マイル口座が統合されていれば利用額が合算されます。
家族カードで年100万円前後を使う家庭と、本会員カードだけで300万円を作る家庭では、不足額が大きく変わります。ただし、SBI証券のクレカ積立など、サービス側で家族カードを登録できない支払いは別です。
対象外利用は試算から外す
| 利用の種類 | 事前試算での扱い | 理由 |
|---|---|---|
| ANAカードの通常利用 | 試算へ入れる | 実績照会への反映額で確定 |
| ANA Payの対象利用 | 試算へ入れる | ANA Pay利用分として反映 |
| 家族カード利用分 | 本会員側へ加える | 本会員側の反映額で確定 |
| 複数の対象ANAカード | 合算する | マイル口座統合が前提 |
| ANAカードからANA Payへのチャージ | 入れない | ANAカード側では対象外 |
| カード付帯の楽天Edy・Suicaなど | 入れない | 付帯電子マネー利用分は対象外 |
| 年会費・各種手数料・キャッシング | 入れない | 公式の対象外利用 |
| 払い戻し分 | 差し引く | 判定期間の利用額から控除 |
カードの切替、再発行、カードブランド変更では、変更前の利用分が対象外になる場合があります。年300万円の途中でカードを変更する場合は、変更前後の実績照会を分けて見ます。
ANA公式の制度案と実績照会
SBI証券のクレカ積立は年120万円を試算に入れる
三井住友カードつみたて投資では、対象カードを使い、SBI証券で毎月100円から10万円まで投資信託を積み立てられます。月10万円を12か月続ければ、年間利用額は120万円です。
年300万円に対して40%を占めるため、すでにクレカ積立を続ける人は不足額を大きく減らせます。
ただし、三井住友カード側では、クレカ積立額を各カードの年会費優遇や年間利用特典の集計対象外としています。このカード会社側の扱いと、ANAのSFC PLUS判定は別です。SFC PLUSの試算へ入れる場合は、ANAの実績照会へ反映された金額だけを確定額として使います。
また、三井住友カードつみたて投資では家族カードを利用できません。家族カード分を合算できるANAのルールと、SBI証券へ登録できるカードのルールを混ぜません。
クレカ積立は消費ではありませんが、投資信託は元本保証ではありません。年300万円を埋めるためだけに積立額を増やすと、必要以上の価格変動リスクを抱えることになります。もともとの投資計画に収まる金額だけを試算へ入れます。
SBI証券クレカ積立の公式条件
SBI証券のクレカ積立で使うカードや、VポイントをANA・JALマイルへつなぐ考え方は、次の記事で比較しています。
楽天Edyから楽天キャッシュは年12万円の補助出口にする
楽天Edyから楽天キャッシュへの月間チャージ上限は、2026年8月1日から10万円から1万円へ変更されます。
以前のように月10万円、年間120万円の出口として使うことはできません。通常の12か月運用で見れば、移せる金額の目安は年間12万円です。
ANA Payから楽天Edy、楽天キャッシュへつなぐ流れは、SFC PLUS年300万円の柱にできません。ANA Pay残高を使い切るための補助出口として扱います。
SFC PLUSの試算でも、ANA Payから楽天Edyへ動かした金額を先に加算しません。ANA Pay利用分として実績照会へ反映された金額を見てから、不足額へ反映します。
月1万円を超える分は、ANA Payの直接決済など、残高を無理なく使える出口へ分けます。
楽天Edyから楽天キャッシュへの上限変更
楽天Edyから楽天キャッシュへ移す具体的な手順と注意点は、次の記事で確認できます。
支出を増やさず届く人だけSFC PLUSを追う
SFC PLUSを追うかどうかは、ANAラウンジを使いたいかだけでは決まりません。
年300万円までの不足額を、今ある支出で埋められるかが分かれ目です。
今ある支出だけで届く人
- 実績照会へすでに大きな金額が反映されている
- 家族カード利用分を本会員へ合算できる
- もともとの投資計画内でSBI証券クレカ積立を使っている
- ANAカードやANA Payへ寄せても、他カードの保険や利用特典を失わない
- ANA便やスターアライアンス便を今後も利用する
この場合は、年300万円を新しく作るのではなく、すでに使っている金額の行き先を整えるだけで済みます。
追加支出が必要な人
- 不要な買い物を増やす
- ANA Payへ使い切れない残高を積む
- 投資計画を超えてクレカ積立を増やす
- 海外旅行保険やホテル特典のために使っているカードを止める
- JAL側へ移したい決済までANAへ戻す
追加支出が生じるなら、年300万円達成そのものを目的にせず、旅行で使う特典と負担を比べます。
筆者はSFC PLUSを追わず、SFC LITEで残す
筆者は、SFC PLUSのためにANAカードとANA Payへ年300万円を集めません。
SFCカードは解約せず、維持費を抑えてSFC LITEで残す方針です。ANA便へ戻る余地は残しながら、メイン決済と今後のマイル獲得はJAL側へ寄せます。
これは、SFC PLUSに価値がないという意味ではありません。筆者の旅行では、JALカードや海外決済用カードも使います。保険やホテル特典を持つカードも残すため、300万円をANA側へ集めない判断です。
| 状況 | 判断 | 次の行動 |
|---|---|---|
| 今ある支出だけで300万円へ届く | SFC PLUSを追う | 実績照会の反映を毎月追う |
| 追加支出や不自然なチャージが必要 | SFC LITEで残す | SFCカードの維持費を下げる |
| 今後の決済をJALへ移したい | SFCを残してJALへ寄せる | JALカードSuicaへの移行を検討 |
年300万円を追わずにSFCを残すなら、次に確認するのはSFCカードの維持費と、SFC LITEで残る特典です。
ANAへ集めない決済をJAL側へ移すなら、JALカードSuicaを軸にするかを次に判断します。
よくある質問
SFC PLUSの年300万円にSBI証券のクレカ積立を入れてよいですか?
月10万円なら年120万円を試算へ入れられます。ただし、SBI証券で積み立てられることと、ANAの判定額へ入ることは同じではありません。ANAの実績照会へ反映された金額を確定額として使います。
家族カードの利用分は年300万円へ合算されますか?
対象ANAカードの家族カード利用分は、本会員の利用額へ合算されます。ただし、SBI証券のクレカ積立など、利用先のサービスが家族カードを受け付けない場合は使えません。
ANAカードからANA Payへチャージした金額は入りますか?
ANAカードからANA Payへのチャージ金額は、ANAカード側の対象額に入りません。ANA Payで対象となる支払いに使い、ANA Pay利用分として実績照会へ反映された金額を見ます。
年300万円へ届かなければSFCを解約するべきですか?
現在の制度案では、300万円未達でもスーパーフライヤーズ会員の退会扱いにはなりません。SFC LITEで残す、SFCカードの維持費を下げる、メイン決済をJALへ移すという順に考えます。
実績照会から不足額を計算し、今ある支出だけで届くならSFC PLUSを追う。追加支出が必要なら、SFC LITEで残して決済先を組み直す。この線引きなら、年300万円のために旅行や家計を崩さずに済みます。








