海外旅行向けのクレジットカードを調べ始めると、すぐに迷います。
ANAとJALのどちらを軸にするか。
年会費を払ってでも保険を厚くするか。
ホテル系カードまで入れるか。
カード付帯保険だけで旅行に出るのか。
しかも、海外旅行向けカードは還元率だけでは決まりません。
現地で通るか、保険をどこまで重ねるか、ホテル代まで集めるかで候補が変わるからです。
海外旅行向けカードを広く並べるのではなく、旅行前に実際に組みやすい5枚に絞って比べます。
私が先に決めたいのは、人気ランキングではなく、自分の旅行で止めたくないものです。現地決済を止めたくないのか、保険を薄くしたくないのか、ホテル代までポイント化したいのかで、選ぶカードは変わります。
まず軸にする1枚を決め、必要なら不足分を埋める1枚を足し、ホテル重視なら別枠で考えます。
先に言うと、私なら1枚だけならANA JCBワイドゴールドを最初の候補にします。
2枚持つなら、主役を1枚決めたうえでセゾンゴールドアメックスのような補強カードを足します。ホテル宿泊を旅行の中心にする人だけは、マリオットアメックスプレミアムを別枠で考えます。
先に結論|最初は「主役1枚」と不足分の補強で考える
海外旅行用のクレジットカードは、最初から全部そろえなくても大丈夫です。
まずは軸にする1枚を決めます。
そのあとで、足りない部分だけを2枚目で埋めます。
最初から5枚を横並びで比べるより、この順のほうが迷いにくいです。
1枚だけで考えるなら、還元率よりも、普段から使う理由を作れるかを先に確認します。
2枚持つなら、同じ強みを重ねるより、保険、ブランド分散、決済の通りやすさのどこを補うかで決めます。
- 1枚だけなら、まずは主役になれるカードから選ぶ
- 2枚持つなら、不足分を埋める2枚目を足す
- ホテル還元を主軸にしたい人は、ここだけ別で考える
私なら、1枚だけで考えるならANA JCBワイドゴールドを最初の候補にします。
2枚持つなら、まず主役を決めて、2枚目にセゾンゴールドアメックスを足します。
ただし、マリオット系列のホテルをよく使う人は前提が変わります。
ホテル代まで集めるなら、航空系や保険軸だけで決めないほうがよいです。
海外旅行カード比較で、最初に決めること
迷いの原因は、候補が多いことだけではありません。
今探しているのが1枚目なのか、2枚目なのかを分けないまま比べ始めると、結論がぶれます。
さらに、海外旅行向けカードは「何を止めたくないか」で優先順位が変わります。
決済を止めたくないのか。
保険を薄くしたくないのか。
ホテル還元を捨てたくないのか。
先にここを決めると、候補に残すカードが絞れます。
- 1枚目を探しているのか
- 2枚目を足したいのか
- 何を止めたくないのか
この3つを先に切ると、同じカードを比べても迷いにくくなります。
この5枚を比べるときに、先に決める4つのポイント
今回は、次の5枚を比べます。
- ANA JCBワイドゴールドカード
- JALカードSuica CLUB-Aカード
- dカード GOLD
- セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード
- Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード
この5枚にしたのは、単に人気だからではありません。
1枚目として持ちやすいか、2枚目として入れやすいか、ホテル軸なら別の勝ち方があるかを判断しやすい組み合わせだからです。
ただし、今回はおすすめ順では並べません。
次の4つで切ります。
- 1枚目として使う1枚か
- 2枚目の補強に回す1枚か
- 保険やブランド分散の不足を埋められるか
- 年会費を払う理由を作れるか
1枚目として使うなら、普段の支払いでも出番があるかを確認します。
2枚目として足すなら、足りない保険やブランド分散を埋められるかを確認します。
年会費は、高いか安いかではなく、役割に見合うかで判断します。
1枚目の候補として考えやすいカード
1枚目として使うなら、旅行のときだけ得なカードより、普段から使う理由を作れるカードを優先します。
ANA JCBワイドゴールドは、最初の主役候補として強い
最初の主役候補として考えやすいのは、ANA JCBワイドゴールドです。
候補に入るのは、マイルを貯めて旅行に行きたい人、ANAによく乗る人です。
外しやすいのは、年会費を抑えることを最優先したい人です。
このカードの強みは、メインカードとして使う場面を作りやすいことです。
年会費はかかりますが、マイル還元と海外旅行保険を1枚にまとめられます。
私の場合、出光のガソリンスタンドで使っています。
Drive On を使うと、もともとのマイル還元1%に0.5%が上乗せされて、合計1.5%還元になります。さらに、dポイントも2Lにつき1ptたまります。
こういう日常の出番があると、年会費がかかっても持ち続けやすいです。
普段の支払いでマイルを貯めて、そのまま旅行につなげたいなら、このカードを最初の候補にします。
一方で、全員にゴールドが必要だとは思いません。
すでに別のメインカードがある人は、年会費が重く感じることがあります。
SFC取得前なら、一般カードから始める考え方もあります。
JALカードSuica CLUB-A は、条件が合えば主役に入る
JALカードSuica CLUB-A は、誰にでも主役候補になるカードではありません。
ただし、JALによく乗る人や、JR東日本をよく使う人なら、主役候補に入ります。
候補に入るのは、JALによく乗る人、JR東日本をよく使う人です。
外しやすいのは、JALにも乗らない、JR東日本もあまり使わない人です。
JALに乗る機会があり、日常の支払いでもJALマイルを貯めたい人には合います。
さらに、JR東日本をよく使う人なら、モバイルSuicaやJRE POINTの流れまで含めて普段の出番を作れます。
逆に、JALにも乗らない、JR東日本もあまり使わない人が持つと、年会費を払う理由が弱くなります。
このカードを候補に残すかどうかは、JALとJR東日本の使い方があるかで先に切ります。
基本の立ち位置はサブ寄りです。
ただし、条件が合う人なら主役候補まで上がるカードです。
dカード GOLD は、主役より保険と回線条件で判断する
dカード GOLD は、最初の主役というより、保険と回線条件で価値が変わるカードです。
候補に入るのは、海外旅行保険を気にしている人、ドコモや ahamo を使っている人です。
外しやすいのは、保険を別でしっかり入る前提の人や、ドコモ系との接点がない人です。
ANAカードやJALカードのように、旅行やマイルが前面に出るカードではありません。
そのため、最初の1枚として選ぶより、保険を厚くしたいときの2枚目として考えたほうが分かりやすいです。
2枚目として入れやすいカード
すでに何か1枚ある人は、新しい軸の1枚を探しているのではなく、不足分を埋める2枚目を探しているかもしれません。
その場合は、還元率や人気より、保険、ブランド分散、持ちやすさのどこを足すかで決めます。
セゾンゴールドアメックスは、補強としてかなり入れやすい
セゾンゴールドアメックスは、1枚目を決めたあとに2枚目として入れやすいカードです。
候補に入るのは、年会費負担を抑えながら保険と付帯特典を足したい人です。
外しやすいのは、マイル還元率やポイント還元率を最優先する人です。
このカードを入れた理由ははっきりしています。
2枚目として使いやすいからです。
強いのは次の点です。
- 海外旅行保険が充実している
- 帰国時のスーツケース宅配無料がある
- 年1回以上の利用で翌年度無料で持てる
つまり、セゾンゴールドアメックスは「これ1枚で全部やるカード」ではありません。
1枚目に足して、不足分を埋めるカードです。
dカード GOLD は、保険補強としてかなり強い
dカード GOLD の強みは、主役感よりも保険補強の強さにあります。
候補に入るのは、治療費用や遅延補償を重ねたい人、ドコモや ahamo を使っている人です。
外しやすいのは、保険を別で厚く入れる前提で、ドコモ系との接点もない人です。
このカードは、ANAカードやJALカードのように旅行やマイルが前面に出るカードではありません。
ただ、2枚目として考えると持つ理由を作れます。
理由は、海外旅行保険が自動付帯だからです。
さらに、ドコモや ahamo を使っている人なら、保険以外でも年会費を払う理由を足せます。
ただ、旅行用カードとして考えるなら、いちばん前に出る理由はそこではありません。
私にとって dカード GOLD は、海外旅行保険の1軍カードです。
治療費用、航空機遅延、手荷物遅延を重ねたいときに持っていきます。
JALカードSuica CLUB-A は、1枚目だけでなく2枚目でも意味がある
JALカードSuica CLUB-A は、主役候補にもなりますが、自動付帯保険を足す1枚として考えると意味が入りやすくなります。
候補に入るのは、JALやJR東日本を使いながら自動付帯保険も足したい人です。
外しやすいのは、JALにもJR東日本にも接点がなく、保険目的だけで年会費を払いたくない人です。
特に、JALやJR東日本を使う人なら、1枚目にしなくても持つ理由を作れます。
JALマイルやJRE POINTの流れがあり、自動付帯の海外旅行保険を1枚増やしたい人にも向きます。
つまり、JALカードSuica CLUB-A は「1枚目にするか、いらないか」の二択ではありません。
条件が合えば1枚目にも2枚目にも回せるカードとして扱います。
目的がはっきりしている人向けのカード
ここからは、万人向けにすすめやすいカードというより、目的がはっきりしている人向けの候補です。
ホテル還元を主軸にしたい人や、航空系の使い方がかなり明確な人は、1枚目の決め方そのものが変わります。
マリオットアメックスプレミアムは、ホテル軸の人向け
マリオットアメックスプレミアムは、マリオット系列をよく使う人にはかなり魅力があります。
候補に入るのは、マリオット系列のホテルをよく使う人です。
外しやすいのは、ホテルはコスパ重視で選びたい人や、ホテル特典をあまり使わない人です。
このカードは、ホテル代の支払いまで含めて出番を作れます。
私のメインカードも、このカードです。
海外旅行ではマリオット系列のホテルによく泊まります。特にアジアでは、日本ほど高すぎない価格帯で泊まりやすく、使う機会があります。
実際によく泊まるなら、ホテル代の支払いでポイントを貯めやすく、無料宿泊特典や会員特典も活かせます。
ホテルを旅行の楽しみの1つとして重視するなら、このカードを主役に入れます。
ただし、万人向けではありません。
ホテル特典をあまり使わない人が、なんとなく持つには負担が大きいです。
航空系を強く使う人は、ANA/JAL優先で考えてよい
一方で、ホテルよりも航空系の使い道がはっきりしている人は、ANAやJALを優先して考えてよいです。
ホテル還元まで欲張るより、ANAマイルやJALマイルの軸を強くしたほうが早い人もいます。
ここは「どちらが得か」ではなく、何を主役にしたいかで切ります。
条件が入ると結論が変わるポイント
カードの強さそのものより、どんな条件で結論が変わるかを短く確認します。
1枚だけで考えるか、2枚持ち前提で考えるか
1枚だけで考えるなら、主役としての強さを重視します。
一方で、2枚持ち前提なら、1枚目で足りない部分をどう補うかが中心になります。
この前提が違うだけで、同じカードでも立ち位置は変わります。
補助カードをどこまで入れるか
海外旅行カードは、主役の1枚だけで全部を受け持たせようとすると無理が出ます。
保険、現地ATMキャッシング、ブランド分散、年会費無料化のどれを補うかで、2枚目以降の候補は変わります。
| 補いたいもの | 候補 | 見方 |
|---|---|---|
| 年会費を抑えながら保険とVisaを足したい | エポスゴールドカード | インビテーションや年会費無料化を狙える人向け。海外旅行保険と海外ATMキャッシングの両方を見る |
| すでに持っているカードで現地通貨を用意したい | セディナカード | 新規で作るカードではなく、保有者向けの海外ATMキャッシング用サブカードとして見る |
| 海外旅行保険の補助カードを増やしたい | Ponta Premium Plus | 古い自動付帯前提ではなく、現在の利用付帯と年会費条件を確認して判断する |
この3枚は、主役カードというより不足分を埋めるカードです。
エポスゴールドはこれから作る候補、セディナはすでに持っている人向け、Ponta Premium Plusは保険補助として条件確認が必要な候補、と分けると迷いにくくなります。
保険をどこまで重視するか
保険を重視するかどうかで、候補の並びは変わります。
私は、海外旅行保険は1枚で足りる前提では考えていません。治療費用も遅延補償も、重ねる前提で考えています。
この前提なら、dカード GOLD や JALカードSuica CLUB-A の出番は大きくなります。
逆に、保険をそこまで重視しない人なら、1枚目の選び方をもっとシンプルにできます。
ブランド分散をどこまで重視するか
海外旅行では、カードの強さだけでなく、ブランド分散をどこまで重視するかも大事です。
実際に、AMEXやJCBが使えない場面や、IDARE / Revolut のようなプリペイドが通らない場面もあります。
この前提で考えると、保険が強いから1枚で十分、ホテル還元が高いからこれだけでよい、とは言いにくいです。
通りやすさまで重視するなら、Visa または Mastercard のクレジットカードを別で持ちます。
ホテル還元を主軸にするか
ホテル還元を重視する人は、航空系や保険軸で選ぶ人とは前提が変わります。
ここを主軸にするなら、マリオットアメックスプレミアムのようなカードを別枠で考えたほうが早いです。
逆に、ホテル代まで集めるつもりがないなら、優先順位はそこまで上がりません。
迷ったらこの組み方から考える
海外旅行向けカードは、1枚ずつ点数をつけるより、まず1枚決めて、足りない分だけもう1枚足す形で考えたほうが決めやすいです。
ここまで読んでも迷うなら、カードを1枚ずつ比べ続けるより、実際の持ち方から考えたほうが決めやすいです。
まず1枚目を決めて、必要なら2枚目で不足分を補う形にすると、現実的にまとまりやすくなります。
1枚だけなら、この系統から選びやすい
1枚だけで考えるなら、まずは普段から使う理由を作りやすい系統から選びます。
その意味で、私なら最初に候補へ入れるのは ANA JCBワイドゴールドです。普段から旅行までつなげやすく、持つ理由を作りやすいからです。
まず1枚で始めたい人は、この流れからカードごとの違いを確認すると決めやすくなります。
2枚持つなら、この組み方が現実的
2枚持つなら、1枚目に足りない部分をもう1枚で補う形で考えると決めやすくなります。
迷ったときは、ANA JCBワイドゴールドをまず1枚目にして、セゾンゴールドアメックスを追加する組み方から始めます。
この組み方なら、役割が分かれやすく、年会費も納得しやすいです。
予備カードまで考えたい人は、このあとサブカードの違いを確認すると流れがつながります。
ホテルをよく使うなら、この考え方に切り替える
ホテルをよく使う人は、ここだけ別の考え方に切り替えたほうが自然です。
航空系や保険軸ではなく、ホテル還元を主役にするなら、候補に残すカードも変わってきます。
つまり、万人向けの組み方をそのまま当てはめず、ホテル軸ならホテル軸で組み立てたほうが自然です。
ホテル重視で選びたい人は、カードごとの違いを先に確認したほうが早いです。
あわせて読みたい
ここまでで、まず1枚考えたいのか、予備カードまで考えたいのか、ホテル重視で選びたいのかが分かってきたはずです。
ここから先は、自分の迷い方に近い確認先へ進むと決めやすくなります。
この比較だけで決めきらなくても大丈夫です。
次にどの記事を確認すればよいかが分かるように並べています。
枚数から先に整理したい人
まず何枚必要かから整理したい人は、先にそちらを読むと全体像をつかみやすいです。
「1枚で足りるのか」「2枚目が必要なのか」を先に切ると、今回の比較も読みやすくなります。
予備カードまで考えたい人
すでに気になる1枚が決まっていて、予備カードまで考えたい人は、次にサブカードの違いを確認すると流れがつながります。
その前に、どこを基準に選ぶかだけ先にそろえておきます。
カードごとの違いを詳しく見たい人
気になるカードが決まってきたら、次はカードごとの違いを詳しく確認します。
比較では拾いきれない向き不向きや、年会費に見合うかまで確認したいときに使えます。













