PR

SFC LITEとは?優先搭乗・ラウンジ・手荷物優先はどう変わる?

マイル・ポイント
記事内に広告が含まれています。

2028年4月以降のANAスーパーフライヤーズカードでは、ANAカード・ANA Payの年間決済額300万円を境に、SFC PLUSとSFC LITEへ分かれる予定です。ANA公式では、SFC PLUSはANAラウンジ利用可・スターアライアンス・ゴールド、SFC LITEはANAラウンジ利用不可・スターアライアンス・シルバーと案内されています。

一方で、SFC LITEでもANAグループ運航便では、ラウンジ以外の各種サービスをこれまで通り利用できると案内されています。そのため、最初に見るべきなのは「SFC LITEは終わりか」ではなく、ANA便で残る特典と、ANA以外のスターアライアンス便で変わる特典を分けることです。

私自身もSFCを持っており、ANA便では足元の広い席を選びやすかったこと、国際線利用時にANAラウンジでシャワーや食事を使えたこと、シンガポール航空利用時にチャンギ空港でラウンジに入れたことに助けられてきました。ただ、今回の制度変更で一番気にしているのは、ANAラウンジだけではありません。スターアライアンス・ゴールドを失うことで、ANA以外のスターアライアンス便での優先チェックイン、優先搭乗、手荷物優先、追加手荷物がどう変わるかです。

SFC LITEとは?最初に見る4つのポイント

SFC LITEで見るポイントは、ラウンジだけではありません。ANA便に乗るときと、シンガポール航空やユナイテッド航空などANA以外のスターアライアンス便に乗るときで、影響が変わります。

見ることSFC LITEでの見方先に見るポイント
ANAラウンジSFC LITEでは利用できない前提で見る国際線利用時にANAラウンジを年何回使っていたか
ANA便のラウンジ以外の特典ANAグループ運航便では、ラウンジ以外の各種サービスをこれまで通り利用できると案内されている優先チェックイン、優先搭乗、手荷物優先、座席指定を実際に使っていたか
ANA以外のスターアライアンス便SFC LITEはスターアライアンス・シルバー扱いになるシンガポール航空、ユナイテッド航空、タイ国際航空などでゴールド特典を使っていたか
SFC改悪後の判断年300万円を作るか、SFC LITEで維持するか、JAL側へ寄せるかを分けて見るANAカード・ANA Payへ年間300万円を寄せるために、不要な支出を増やす必要があるか

ANA便だけを見ると、SFC LITEでも残る特典があります。一方で、ANA以外のスターアライアンス便では、スターアライアンス・ゴールドからシルバーへ変わるため、ラウンジ、優先チェックイン、優先搭乗、手荷物優先、追加手荷物で差が出ます。

SFC LITE後のラウンジ代替も見る

SFC LITEでANAラウンジが使えない場合でも、空港によってはプライオリティ・パス付きカードで待ち時間を補える場面があります。ただし、プライオリティ・パスはSFCやスターアライアンス・ゴールドの完全な代わりではありません。ラウンジ代替として考えるなら、年会費、無料回数、家族カード、同伴者料金、国内外レストラン対象可否を分けて見ます。

SFC LITE後のラウンジ代替に使えるプライオリティ・パス付きカード比較を見る

SFC改悪後、SFC LITEでも残る特典と変わる特典

SFC LITEになっても、SFCカードがすぐ退会になるわけではありません。ANA公式では、SFC LITEでもANAグループ運航便に搭乗する場合は、ラウンジ以外の各種サービスをこれまで通り利用できると案内されています。

そのため、ANA便中心の人は、失うものを「国際線利用時のANAラウンジ」と「座席指定の扱い」に絞って見ます。優先チェックインや手荷物優先などが残るなら、ANA便だけで見る影響は限定的です。

一方で、シンガポール航空やユナイテッド航空などANA以外のスターアライアンス便に乗る人は、話が変わります。スターアライアンス・ゴールドを失うと、ラウンジだけでなく、優先チェックイン、優先搭乗、手荷物優先、追加手荷物、Gold Trackまで使えない場面が出てきます。

私がSFC LITEで一番気にしているのは、ANAラウンジではなく、ANA以外のスターアライアンス便に乗るときの空港での扱いです。エコノミークラスの長いチェックイン列に並ぶ、搭乗順が後ろになる、預けたスーツケースが最後の方に出てくる、家族旅行で荷物を1個増やせない。ここまで含めると、SFC PLUSの価値はラウンジだけでは見えません。

ANA便に限ると、座席指定の優遇は大きかった

ANA便に限ると、私にとってSFCでかなりありがたかったのは座席指定の優遇です。

国際線利用時のANAラウンジのシャワー、スパークリングワイン、とろろそば、カレーももちろん好きです。成田で比較的すいているユナイテッドのラウンジを使えることや、シンガポール航空利用時にチャンギ空港でラウンジを使えることにも助けられてきました。

ただ、ANA便のフライトそのもので効いていたのは、希望する座席を選びやすかったことです。

私はANA便に乗るとき、できるだけバルク席や足元の広い席を取っていました。足元に余裕があり、前の座席が倒れてこない席を選べると、長めのフライトではかなり楽です。

もちろん、SFCなら必ず非常口席やバルク席が取れる、という意味ではありません。座席指定は、機材、運賃、空席状況、予約時期、ステイタス、路線などによって変わります。

それでも、私の場合は、SFCを持っていることで、非常口席やバルク席を候補に入れられる場面が増えていました。長めのフライトでは、足元の余裕がそのまま体の負担に直結します。

ここで気になるのは、新制度後のSFC LITEで、非常口席・バルク席・足元の広い席の事前指定優遇がどこまで残るかです。

ANA国際線の事前座席指定では、指定できる座席数に限りがあり、サービスステータスや予約クラスによって指定できる席が変わると案内されています。また、非常口に隣接する足元の広い席などは、有料事前座席指定の対象にもなっています。

これまでSFCでは、便や機材、運賃、空席状況によって、非常口席やバルク席など足元の広い席を選べる場面がありました。ただし、SFC LITEでこの座席指定の優遇が従来どおり残るかは、現時点では断定しない方がよいです。

ANA便でラウンジ以外の特典が残るとしても、座席指定の優遇、とくに非常口席・バルク席・足元の広い席をどこまで選べるかは、公式続報で見たい重要論点です。

ただし、今回の制度変更で私が気にしているのは、座席指定だけではありません。より大きいのは、スターアライアンス・ゴールドを失うことで、ANA以外のスターアライアンス便で使っていた空港優遇が大きく減ることです。

SFC PLUSとSFC LITEを考えるときは、ラウンジに入れるかだけで判断せず、座席指定、優先チェックイン、国際線利用時のANAラウンジ、スターアライアンス便での空港優遇まで含めて、自分が本当に使っていた特典を見直します。

SFC PLUSとSFC LITEの違い

ANA公式では、2028年4月からANAスーパーフライヤーズカードの制度内容を見直し、年間決済額に基づくSFC PLUSとSFC LITEの2区分を設定すると案内されています。

分かれ目は、ANAカード・ANA Payの年間決済額300万円です。年300万円以上ならSFC PLUS、300万円未満ならSFC LITEとなります。SFC PLUSではANAラウンジとスターアライアンス・ゴールドが維持され、SFC LITEではANAラウンジは利用できず、スターアライアンスのステイタスはシルバーになります。

ただし、SFC LITEでもANAグループ運航便に搭乗する場合は、ラウンジ以外の各種サービスをこれまで通り利用できると案内されています。つまり、SFC LITEは「SFCの全特典がなくなる」という制度ではありません。

一方で、ANA以外のスターアライアンス便を使う人は、SFC LITEでスターアライアンス・ゴールドからシルバーへ変わる影響を見ます。ラウンジ、優先チェックイン、優先搭乗、手荷物優先、追加手荷物、Gold Trackをどれだけ使っていたかで、SFC PLUSを目指す意味が変わります。

また、非常口席・バルク席など足元の広い席の事前指定優遇がSFC LITEでどこまで残るかは、現時点では断定せず、ANA公式の詳細案内を見たい論点として残します。

項目SFC PLUSSFC LITE
分かれ目ANAカード・ANA Pay年間決済額300万円以上年間決済額300万円未満
国際線利用時のANAラウンジ利用可とされる利用不可とされる
スターアライアンス資格スターアライアンス・ゴールド相当とされるスターアライアンス・シルバー相当とされる
ANA便利用時のラウンジ以外の特典従来どおり利用可能とされるこれまで通り利用できると案内されている
非常口席・バルク席などの座席指定従来どおり残るか公式確認が必要従来どおり残るか公式続報で見たい重要論点
5,000マイル対象とされる対象外とされる
SFCカード自体継続継続
100万ライフタイムマイル到達者SFC PLUS対象とされる原則該当なし

ANA公式では、新制度は2028年4月から実施予定と案内されています。また、100万ANAライフタイムマイル到達者は、ANAカード・ANA Payの年間決済額に関わらずSFC PLUSの対象になると案内されています。年間決済額の対象範囲や家族カード分の扱いは、実際にSFC PLUSを目指す前にANA公式の詳細条件で見ます。

制度の細かな条件は公式情報で確認

以下の内容は、2026年4月時点で確認できるANA公式ページ・主要解説をもとにしています。対象決済やSFC LITEで残る特典の細かな条件は、実行前にANA公式情報を見ます。

ANAスーパーフライヤーズカード公式ページを見る

ANA便とANA以外のスターアライアンス便で分けて考える

SFC LITEで変わる特典をANA便とANA以外のスターアライアンス便で比較した図
SFC LITEはすべての特典がなくなるわけではありません。ただし、ANA以外のスターアライアンス便では、スターアライアンス・ゴールドを失う影響が大きくなります。

SFC LITEを考えるときは、ANA便とANA以外のスターアライアンス便を分けます。ANA便では、ラウンジ以外の各種サービスが残ると案内されています。一方で、ANA以外のスターアライアンス便では、SFC LITEはスターアライアンス・シルバーとして扱われます。

この差は、空港での過ごし方に出ます。ANA便だけなら、国際線利用時のANAラウンジをプライオリティ・パスやカードラウンジで補える人もいます。ANA以外のスターアライアンス便では、優先チェックイン、優先搭乗、手荷物優先、追加手荷物までまとめて変わるため、単純なラウンジ代替では埋めにくくなります。

判断軸SFC PLUSSFC LITE
ANA便のラウンジ以外の特典これまで通り利用できると案内されているこれまで通り利用できると案内されている
国際線利用時のANAラウンジ利用可とされる利用不可とされる
スターアライアンス資格ゴールド相当とされるシルバー相当とされる
ANA以外のスターアライアンス便の優先チェックインゴールド特典として使えるシルバー共通特典としては対象外
ANA以外のスターアライアンス便の優先搭乗ゴールド特典として使えるシルバー共通特典としては対象外
ANA以外のスターアライアンス便の手荷物優先ゴールド特典として使えるシルバー共通特典としては対象外
ANA以外のスターアライアンス便の追加手荷物重量制なら追加20kg、個数制なら追加1個が目安シルバー共通特典としては対象外

スターアライアンス以外も候補に入れるなら、ベトナム航空という選択肢もある

SFC LITE後は、ANA以外のスターアライアンス便で使える特典が変わります。一方で、ANAマイルは提携航空会社特典航空券としてベトナム航空にも使えます。ベトナム航空に乗る場合は、ベトナムエアラインズカード一般、プライオリティ・パス、ANAマイルを別々の役割として考える方法もあります。

例:シンガポール航空ではスターアライアンス・ゴールドとシルバーで不便になる場面が変わる

ANA便だけで判断すると、SFC LITEでもANAグループ運航便ではラウンジ以外の各種サービスをこれまで通り利用できると案内されているため、変更点は国際線利用時のANAラウンジ中心に感じやすいです。

しかし、スターアライアンス全体で考えると印象が変わります。SFC LITEではスターアライアンス・ゴールドではなくシルバーになるため、ANA以外のスターアライアンス便では、ラウンジや優先系サービスの条件が変わります。

具体例が、シンガポール航空です。

注意したいのは、SFC LITEで想定する「スターアライアンス・シルバー」と、シンガポール航空の自社会員資格である「KrisFlyer Elite Silver」は同じではないことです。KrisFlyer Elite Silverにはシンガポール航空利用時の優先チェックインや優先搭乗、追加手荷物などがありますが、SFC LITEでスターアライアンス・シルバーになるだけでは、同じ特典をそのまま使えるとは考えない方が安全です。

シンガポール航空公式では、KrisFlyer Elite Goldまたはスターアライアンス・ゴールド会員が、シンガポール航空またはスターアライアンス運航便にプレミアムエコノミーまたはエコノミークラスで搭乗する場合、チャンギ空港ターミナル2・3のKrisFlyer Gold Loungeを利用できると案内されています。

私自身も、シンガポール航空を使うときに、チャンギ空港でラウンジに入れることに助けられてきました。乗り継ぎ時間に座って水分を取り、搭乗時間まで体を休められるため、長距離移動では負担が変わります。

一方で、スターアライアンス・シルバーの共通特典は、優先予約キャンセル待ちと空港空席待ちが中心です。スターアライアンス・ゴールドでは、ラウンジアクセス、優先チェックイン、優先搭乗、追加手荷物、手荷物優先、Gold Trackなどが案内されています。

シンガポール航空利用時の判断軸SFC PLUS相当
スターアライアンス・ゴールド
SFC LITE相当
スターアライアンス・シルバー
チャンギ空港のKrisFlyer Gold Lounge条件を満たせば利用可。シンガポール航空またはスターアライアンス便利用時に、同便利用の同行者1名も対象になる場合があるスターアライアンス・シルバー特典としてのラウンジ利用はなし
スターアライアンス系ラウンジスターアライアンス・ゴールドラウンジを利用できる。同行者条件や運航会社条件は空港・航空会社ごとに確認スターアライアンス・シルバー特典としてのラウンジ利用はなし
優先チェックインスターアライアンス・ゴールド特典として、Star Alliance Gold表示のある優先チェックインカウンターを利用できるスターアライアンス・シルバー特典としては対象外。別途KrisFlyer Elite Silverなど、シンガポール航空側の資格がある場合は別扱い
優先搭乗スターアライアンス・ゴールド特典として対象スターアライアンス・シルバー特典としては対象外。別途KrisFlyer Elite Silverなどの自社資格がある場合は別扱い
手荷物優先スターアライアンス・ゴールド特典として対象。預け入れ荷物が優先扱いになるスターアライアンス・シルバー特典としては対象外
追加手荷物許容量
重量制
追加20kg。シンガポール航空のエコノミーでは、Flexi / Standardなら30kg→50kg、Value / Liteなら25kg→45kgになるスターアライアンス・シルバー共通特典としての追加20kgはなし。SFC LITEだけで同じ追加枠を期待しない方がよい
追加手荷物許容量
個数制
カナダ・米国発着などの個数制では、エコノミーでも23kg以内の手荷物を1個追加できるスターアライアンス・シルバー共通特典としての追加1個はなし。なお、シンガポール航空のKrisFlyer Elite Silverは別資格として扱う
手荷物サイズシンガポール航空の通常ルールでは、受託手荷物1個の3辺合計は158cm以内サイズ条件は基本的に通常ルールどおり。ステータスで大きな荷物を自由に預けられるわけではない
1個あたりの重量上限航空会社・空港の安全ルールにより、1個あたり32kgを超える荷物は受託手荷物として扱えない場合がある同左。追加許容量があっても、1個あたりの上限を超える場合は分ける必要がある
Gold Track対象空港では、保安検査・出入国審査の優先レーンを使える場合があるスターアライアンス・シルバー特典としては対象外
優先予約キャンセル待ち対象対象
空港空席待ち対象対象
座席指定スターアライアンス・ゴールド共通特典としての無料座席指定は基本的に別枠。シンガポール航空のKrisFlyer Elite Goldなら、エコノミーでForward ZoneまたはStandard Seatを無料選択できるスターアライアンス・シルバー共通特典としての無料座席指定は基本的に別枠。KrisFlyer Elite Silverなら、シンガポール航空エコノミーでStandard Seatを無料選択できる

実際の利用条件は、搭乗便、運航会社、空港、搭乗クラス、会員資格、当日の運用により異なるため、利用前に航空会社公式情報で見ます。

私自身はスーツケース1つで動くことが多いため、追加手荷物許容量の影響はそれほど大きくありません。

ただし、家族旅行、長期旅行、買い物が多い旅行では、スターアライアンス・ゴールドの追加手荷物特典を失う影響は大きくなります。シンガポール航空の重量制では、スターアライアンス・ゴールドなら追加20kgが付きます。エコノミーFlexi / Standardなら30kgから50kg、Value / Liteなら25kgから45kgまで増えるため、荷物が多い人ほど差が出ます。

一方で、SFC LITEで想定されるスターアライアンス・シルバーでは、スターアライアンス共通特典としての追加20kgや追加1個は期待しにくくなります。ラウンジや優先チェックインだけでなく、荷物をどれだけ預けられるかという実用面でも、スターアライアンス・ゴールド喪失の影響は見落とせません。

この差は、ANA便だけで判断すると見落としやすい部分です。SFC LITEでもANA便ではラウンジ以外の特典が残るため、「思ったより影響は小さい」と感じる人もいます。

しかし、シンガポール航空などANA以外のスターアライアンス便では、話が変わります。スターアライアンス・ゴールドを失うと、ラウンジだけでなく、優先チェックイン、優先搭乗、手荷物優先、追加手荷物、Gold Trackまでまとめて失う場合があります。

私にとってSFC LITEで最も影響が大きいのは、ANA便で残る特典があるかどうかよりも、ANA以外のスターアライアンス便での利便性が大きく下がることです。

スターアライアンス特典の違いは公式で確認

スターアライアンス・ゴールドとシルバーで使える空港サービスは異なります。ラウンジ、優先チェックイン、手荷物優先、追加手荷物などの扱いは、利用前にスターアライアンス公式や利用航空会社の案内で見ます。

スターアライアンス公式の特典案内を見る

シンガポール航空ラウンジ・手荷物条件は公式で確認

KrisFlyer Gold Loungeや手荷物許容量の条件は、搭乗クラス、会員資格、出発地、到着地、搭乗便により変わります。シンガポール航空を利用する前に、公式ページで最新条件を見ます。

シンガポール航空公式のKrisFlyer Gold Lounge案内を見る

シンガポール航空公式の受託手荷物案内を見る

スターアライアンス便で困る場面は、ラウンジだけではない

ANAラウンジは、空港によってはプライオリティ・パスやカード付帯ラウンジで代わりを探せます。もちろんANAラウンジそのものを使えないのは残念ですが、搭乗前に座って水分を取り、スマホを充電する場所なら、別の選択肢が見つかる空港もあります。

置き換えにくいのは、ANA以外のスターアライアンス便で使っていた空港優遇です。シンガポール航空のカウンターで手荷物を預ける、ユナイテッド航空の便に乗る、タイ国際航空で乗り継ぐ。こうした場面では、スターアライアンス・ゴールドを持っているかどうかで、チェックイン列、搭乗順、荷物が出てくる順番が変わります。

特に手荷物優先タグは、ANA便起点か、ANA以外のスターアライアンス便起点かで扱いが分かれる場合があります。ANA便だけならSFC LITEでも残る特典がありますが、他社カウンターで預ける荷物まで同じ扱いになるとは限りません。

手荷物優先タグは利用航空会社ごとに見る

SFC LITEでの優先タグ運用は、ANA便起点か、ANA以外のスターアライアンス便起点かで扱いが変わる場合があります。ANA便以外のスターアライアンス便に乗る前は、ANA公式の制度変更詳細ページと、利用航空会社の案内を見ます。

ANA公式の手荷物優先案内を見る

SFC PLUSを目指すかどうかは、国際線利用時のANAラウンジに入れるかだけでは決まりません。海外空港でのチェックイン、乗り継ぎ、預け入れ荷物の優先扱い、追加手荷物許容量、ANA便での座席指定まで含めて、自分の旅行で実際に使っていた場面から決めます。

いつから変わる?最初の判定期間に注意

新制度の開始は、2028年4月からと案内されています。ただし、SFC PLUSを目指すなら、2028年になってから考えるのでは遅くなります。

最初の区分判定では、2026年12月16日以降のANAカード・ANA Pay利用額が関係します。年300万円を追う可能性がある人は、日常決済、ANA Pay、積立、家族カード分をどこまでANA側へ寄せられるかを早めに計算します。

これからはJALでよいのか?感情と実用を分けて考える

今回の変更を受けて、「これからはもうJALでよいのでは」と感じる人もいるはずです。

そう感じるのも無理はありません。SFCは、ANAに乗る理由、スターアライアンス便を選ぶ理由、ANAカードを持ち続ける理由になっていたからです。

ただ、ここは感情だけで決めない方がよいです。

ANA便中心であれば、SFC LITEでもANAグループ運航便ではラウンジ以外の各種サービスをこれまで通り利用できると案内されています。一方で、国際線利用時のANAラウンジやスターアライアンス・ゴールド相当の特典を重視するなら、SFC PLUSを維持する意味は残ります。

また、非常口席・バルク席などの座席指定をSFCの大きな価値として重視していた人は、ANA便の残る特典だけで判断を終えず、座席指定の扱いを見た方がよいです。

荷物が多い旅行が多い人は、追加手荷物許容量も見たいところです。スターアライアンス・ゴールドを失うと、ANA以外のスターアライアンス便で追加20kgまたは追加1個の手荷物特典を使えなくなる場合があります。

JAL便やワンワールド便を使う機会が多い人、ANAカードに年間300万円を寄せるよりJALカードや他のカードを使いたい人は、JAL側へ比重を移す判断も選択肢に入ります。

大事なのは、「ANAが嫌になったからJALへ行く」と決めることではなく、自分が実際に乗る航空会社と、空港で本当に使っている特典を見直すことです。

SFC PLUSを目指す価値が高い人・SFC LITEでもよい人

SFC PLUSを目指すか、SFC LITEでもよいかは、ANA便だけでなく、ANA以外のスターアライアンス便でどれだけ特典を使っていたかで変わります。

読者タイプ判断次にすること
ANA便中心で国際線利用時のANAラウンジをよく使うSFC PLUS向き年300万円を支出を増やさず作れるか確認
ANA便中心で座席指定の優遇を重視する要確認非常口席・バルク席などが従来どおり選べるか公式続報を確認
ANA便中心でラウンジをあまり使わないSFC LITEでも可残る特典とプライオリティパスで足りるか確認
シンガポール航空などANA以外のスターアライアンス便も使うSFC PLUS向きゴールド特典をどれだけ使っていたか棚卸し
ANA以外のスターアライアンス便で荷物が多いSFC PLUS向き追加20kgまたは追加1個の手荷物特典を使っていたか確認
プライオリティパスでラウンジを補える中間国際線利用時のANAラウンジやゴールド特典をどこまで重視するか確認
JAL・ワンワールド中心で乗るANA集中の優先度は下がるJAL側の利用頻度とカード決済先を確認
年300万円のために支出増が必要無理に目指さない現実的な組み方だけ確認

特に、エコノミークラスで海外旅行をする人にとって、SFC PLUSの価値は大きくなります。

ビジネスクラスに乗るなら、もともとビジネスクラス用のカウンターやラウンジが使える場面があります。一方で、エコノミークラス利用時に上級会員特典を使えるところに、SFCの強さがあります。

ただし、SFC PLUSのために不要な支出を増やすのは本末転倒です。

旅行を快適にするための制度なのに、制度維持のために生活費やカード運用が苦しくなるなら、いったん立ち止まった方がよいです。

年300万円を目指すなら、生活費だけで考えない

SFC PLUSの分かれ目になる年300万円は、月にすると25万円です。家賃や大きな固定費をカード払いできない人が、食費や日用品だけで毎月25万円を作るのは簡単ではありません。

目指すなら、日常決済だけでなく、ANAカード、ANA Pay、積立、家族カード分に分けて計算します。それでも足りない場合、不要な買い物を増やしてまでSFC PLUSを追う必要はありません。

自分の旅行ではSFC PLUSを目指す価値があると感じた人は、次に「年300万円を支出を増やさず作れるか」を見ます。

これからSFC修行をするか、JALやスカイチーム、プライオリティ・パスまで含めて比べたい場合は、SFC修行を今からする意味を別に見た方が迷いにくくなります。

よくある質問

SFC LITEとは何ですか?

SFC LITEは、2028年4月以降のANAスーパーフライヤーズカードで、ANAカード・ANA Payの年間決済額が300万円未満の場合に適用される区分です。SFCカードが退会扱いになるわけではありませんが、ANAラウンジは利用できず、スターアライアンスのステイタスはシルバーになります。

SFC LITEになるとSFCは退会になりますか?

SFC LITEになっても、SFCカード自体がすぐに退会になるわけではありません。

ただし、SFC LITEではANAラウンジが利用できず、スターアライアンスのステイタスもゴールドではなくシルバーになります。SFCカード自体が終わるというより、これまでSFCで使っていた空港優遇の一部が変わると考えます。

SFC改悪後、SFC LITEでも残る特典はありますか?

あります。ANA公式では、SFC LITEでもANAグループ運航便に搭乗する場合は、ラウンジ以外の各種サービスをこれまで通り利用できると案内されています。

ANA便中心の人は、ANAラウンジを年に何回使っていたか、優先チェックインや手荷物優先をどの空港で使っていたか、非常口席やバルク席をどれだけ重視していたかを見ます。

SFC LITEでも優先搭乗は使えますか?

ANA便と、ANA以外のスターアライアンス便で分けて見ます。ANAグループ運航便では、ラウンジ以外の各種サービスをこれまで通り利用できると案内されているため、ANA便では優先搭乗が残る場合があります。

一方で、SFC LITEではスターアライアンス・ゴールドではなくシルバーになります。シンガポール航空やユナイテッド航空など、ANA以外のスターアライアンス便でスターアライアンス・ゴールド特典として優先搭乗を使っていた人は、利用航空会社の案内も見ます。

SFC LITEではANAラウンジは使えませんか?

ANA公式の制度変更案内では、SFC LITEはANAラウンジを利用できないとされています。ANAラウンジを年に数回使っていた人は、SFC PLUSを目指すか、プライオリティ・パスやカードラウンジで代用できるかを見ます。

SFC LITEでも非常口席やバルク席を選べますか?

現時点では、ANA公式の詳細案内を待ちたい論点です。ANA国際線の事前座席指定では、指定できる座席数に限りがあり、サービスステータスや予約クラスによって指定できる席が変わると案内されています。

これまでSFCでは、便や機材、運賃、空席状況によって、非常口席やバルク席など足元の広い席を選べる場面がありました。座席指定の優遇をSFCの大きな価値として見ていた人は、この点だけは制度開始前後に改めて見ます。

シンガポール航空を使う場合、SFC LITEの影響はありますか?

影響が出る場合があります。SFC LITEではスターアライアンス・ゴールドではなくシルバーになります。スターアライアンス・シルバーの共通特典は、優先予約キャンセル待ちと空港空席待ちが中心です。

そのため、シンガポール航空などANA以外のスターアライアンス便でゴールド特典を使っていた人は、ラウンジ、優先チェックイン、優先搭乗、手荷物優先、追加手荷物、Gold Trackの差を見ます。

年300万円は生活費だけで達成する必要がありますか?

生活費だけで考える必要はありません。SFC PLUSを目指すなら、ANAカード、ANA Pay、日常決済、積立、家族カード分に分けて、支出を増やさず組めるかを計算します。

ただし、年300万円のために不要な買い物を増やすのは本末転倒です。月25万円を自然な支出で作れない場合は、SFC LITEで維持する、JAL側へ寄せる、プライオリティ・パスでラウンジを補うなど、別の組み合わせも候補に入ります。

まとめ:SFC PLUSはラウンジだけでなく、スターアライアンス便での利便性から考える

SFC PLUSとSFC LITEの違いは、年300万円という数字だけを聞くと負担が大きく感じます。

ただ、既存SFC会員にとって大事なのは、年300万円を達成できるかだけではありません。自分がSFCで何を本当に使っていたのかを見ることです。

ANA便に限ると、私にとってSFCでかなりありがたかったのは座席指定の優遇でした。非常口席やバルク席など、足元に余裕のある席を選べると、長めのフライトでは体への負担が変わります。

一方で、今回の制度変更では、SFC LITEでもANAグループ運航便では、ラウンジ以外の各種サービスをこれまで通り利用できると案内されています。ANA便だけで判断するなら、SFC LITEを必要以上に悲観しすぎる必要はありません。

ただし、ANA便でも非常口席・バルク席などの座席指定優遇が従来どおり残るかは、公式続報で見たい論点です。

さらに、シンガポール航空などANA以外のスターアライアンス便を使う人は、SFC LITEで受ける影響が大きくなります。スターアライアンス・ゴールドを失うと、ラウンジだけでなく、優先チェックイン、優先搭乗、手荷物優先、追加手荷物、Gold Trackまでまとめて使えなくなる場合があります。

荷物が多い人にとっては、追加手荷物許容量も見落とせません。スターアライアンス・ゴールドなら、重量制では追加20kg、個数制では追加1個が目安になりますが、スターアライアンス・シルバー共通特典としては対象外です。

私にとって、今回の制度変更で最も影響が大きいのは、ANA以外のスターアライアンス便での利便性が大きく下がることです。国際線利用時のANAラウンジは残念ですが、ラウンジだけならプライオリティパスなどで補える場面があります。

一方で、シンガポール航空などANA以外のスターアライアンス便で使っていた優先チェックイン、優先搭乗、手荷物優先、追加手荷物、Gold Trackは、簡単には代替できません。ここが変わると、出発空港や乗り継ぎ空港での待ち時間、荷物の預け方、到着後に荷物を受け取るまでの流れが変わります。

ANA便からシンガポール航空へ乗り継ぐ場合、シンガポール航空からANA便へ乗り継ぐ場合、どちらのカウンターで預けた荷物がどう扱われるのか。このあたりは、ANA公式からの続報を待ちたいところです。

今回の変更に戸惑っても無理はありません。ただし、怒りだけでANAかJALかを決めるより、自分が本当に使っていた特典を棚卸しする方が、次の判断につながります。

SFC PLUSを目指すのか、SFC LITEで別手段を組み合わせるのか、JAL側へ比重を移すのか。その判断は、年300万円の条件だけでなく、これからの旅行でどの特典を本当に使うかから決めます。

タイトルとURLをコピーしました