JALマイルやANAマイルで国際線特典航空券を探していると、必要マイル数よりも先に気になることがあります。
燃油サーチャージを含めた「現金でいくら払うのか」です。
JALやANAの国際線特典航空券では、航空券本体をマイルでまかなえる一方、燃油サーチャージ・航空保険料・空港税などの諸費用が別にかかります。燃油サーチャージが高い時期は、必要マイル数だけ見るとお得に映っても、実際の自己負担額を加えると「有償航空券や別マイルのルートも確認した方がよい」という場面が出てきます。
この記事では、2026年5〜6月発券・購入分として公式発表されているJAL・ANA燃油サーチャージを整理したうえで、2026年7〜8月分の正式発表前に、報道ベースの仮計算でどれくらい負担が増えうるかを確認します。
JAL/ANAマイルを使うときは、必要マイル数だけで判断しない方がよいです。燃油サーチャージ・航空保険料・諸税を含めた現金負担まで見て、JAL/ANAで発券するか、UAマイルやANAマイルで使える提携航空会社、あるいは有償航空券と比べるのが現実的です。
JAL・ANA燃油サーチャージの最新額
JALは2026年5月1日から6月30日発券分として、日本発の主要方面別片道額を公式掲載しています。北米・欧州・中東・オセアニアは片道56,000円、ハワイ・インドネシア・インド・スリランカは34,700円、タイ・マレーシア・シンガポール等は29,600円、グアム・パラオ・フィリピン・ベトナム等は19,500円です。
ANAも2026年6月1日更新の公式ページで、2026年5月1日から6月30日購入分の日本発片道額を案内しています。欧州・北米・中東・オセアニアは片道56,000円、ハワイ・インド・インドネシアは36,800円、タイ・シンガポール・マレーシア等は29,000円、ベトナム・グアム・フィリピン等は19,700円です。
公式確認先
【速報】2026年7〜8月分は公式発表前:片道6万円台後半なら家族4人で50万円超
この記事を更新している2026年6月上旬時点では、JAL・ANAの2026年7〜8月分の燃油サーチャージはまだ公式発表前です。
JALの改定表では、7〜8月分は4〜5月の2カ月平均値をもとに6月中旬ごろ発表されます。ANAも同様に、7〜8月分は4〜5月平均をもとに6月中旬〜下旬ごろ発表する扱いです。現時点で公式に確認できる金額は2026年5〜6月分までです。
一方で、報道ベースでは、7〜8月分の欧州・北米方面が片道6万円台後半まで上がる可能性が伝えられています。正式発表前のため確定額ではありませんが、ここでは負担感をつかむために「仮に片道68,000円なら」という前提で計算します。
| 前提 | 片道 | 1人往復 | 2人往復 | 4人家族往復 | 見方 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026年5〜6月分の公式発表済み金額 | 56,000円 | 112,000円 | 224,000円 | 448,000円 | JAL・ANAの欧州・北米等の片道額 |
| 7〜8月分が片道68,000円になった場合の仮計算 | 68,000円 | 136,000円 | 272,000円 | 544,000円 | 公式発表前の負担感確認 |
| 5〜6月分との差額 | +12,000円 | +24,000円 | +48,000円 | +96,000円 | 家族旅行ほど差が大きい |
仮に片道68,000円まで上がると、4人家族の往復では燃油サーチャージだけで544,000円になります。ここに航空保険料や空港税が加わります。
シンガポールケロシンは5月の高値から短期的に下がっている局面がありますが、JAL・ANAの7〜8月分は4〜5月平均をもとに決まるため、足元の下落だけを見て「次は下がる」とは判断しにくいです。正式発表後の金額を確認してから動く方が安全です。
片道額だけでは分かりにくい:往復・家族分の実額
特典航空券を発券するときに必要なのは、往復でいくらかかるかです。家族旅行なら、人数分の負担がまとめてかかります。
以下は主要方面について、1人往復・2人往復・4人家族往復に換算した表です。
| 航空会社 | 対象期間 | 方面 | 片道 | 1人往復 | 2人往復 | 4人家族往復 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| JAL | 2026年5月1日〜6月30日 | 欧州・北米・中東・オセアニア | 56,000円 | 112,000円 | 224,000円 | 448,000円 |
| ANA | 2026年5月1日〜6月30日 | 欧州・北米・中東・オセアニア | 56,000円 | 112,000円 | 224,000円 | 448,000円 |
| JAL | 2026年5月1日〜6月30日 | ハワイ・インド・インドネシア等 | 34,700円 | 69,400円 | 138,800円 | 277,600円 |
| ANA | 2026年5月1日〜6月30日 | ハワイ・インド・インドネシア | 36,800円 | 73,600円 | 147,200円 | 294,400円 |
| JAL | 2026年5月1日〜6月30日 | タイ・マレーシア・シンガポール等 | 29,600円 | 59,200円 | 118,400円 | 236,800円 |
| ANA | 2026年5月1日〜6月30日 | タイ・シンガポール・マレーシア等 | 29,000円 | 58,000円 | 116,000円 | 232,000円 |
| JAL | 2026年5月1日〜6月30日 | グアム・パラオ・フィリピン・ベトナム等 | 19,500円 | 39,000円 | 78,000円 | 156,000円 |
| ANA | 2026年5月1日〜6月30日 | ベトナム・グアム・フィリピン等 | 19,700円 | 39,400円 | 78,800円 | 157,600円 |
欧州や北米では、1人往復で112,000円、2人で224,000円、4人家族で448,000円です。ここに航空保険料や空港税も加わります。家族旅行では、燃油サーチャージだけで国内旅行1回分に近い現金負担になる場合があります。
前回からいくら増えたか
JALでは、2026年4月1日〜4月30日発券分の北米・欧州・中東・オセアニアは片道29,000円でした。2026年5月1日〜6月30日発券分では片道56,000円になっています。
ANAでも、2026年4月1日〜4月30日購入分の欧州・北米・中東・オセアニアは片道31,900円でした。2026年5月1日〜6月30日購入分では片道56,000円です。
往復・家族旅行に直すと、負担感がより明確になります。
| 航空会社 | 方面 | 片道差額 | 1人往復差額 | 4人家族往復差額 | 影響 |
|---|---|---|---|---|---|
| JAL | 欧州・北米・中東・オセアニア | +27,000円 | +54,000円 | +216,000円 | 非常に大きい |
| ANA | 欧州・北米・中東・オセアニア | +24,100円 | +48,200円 | +192,800円 | 非常に大きい |
| JAL | ハワイ・インド・インドネシア等 | +16,900円 | +33,800円 | +135,200円 | 大きい |
| ANA | ハワイ・インド・インドネシア | +16,400円 | +32,800円 | +131,200円 | 大きい |
| JAL | タイ・マレーシア・シンガポール等 | +14,100円 | +28,200円 | +112,800円 | 大きい |
| ANA | タイ・シンガポール・マレーシア等 | +12,700円 | +25,400円 | +101,600円 | 大きい |
| JAL | グアム・フィリピン・ベトナム等 | +10,000円 | +20,000円 | +80,000円 | 大きい |
| ANA | グアム・フィリピン・ベトナム等 | +9,200円 | +18,400円 | +73,600円 | 大きい |
欧州・北米では、JALで4人家族往復なら前回より216,000円増、ANAでも192,800円増です。ホテル・現地交通・旅行保険・通信費まで含めた旅行予算で見ると、発券前に押さえておきたい差額です。
1人・2人・4人では自己負担の見え方が変わる
燃油サーチャージは、何人で使うかによって印象が大きく変わります。
1人旅なら、欧州・北米方面のJAL/ANAで往復112,000円です。ビジネスクラスやプレミアムエコノミーをマイルで狙うなら、許容できる人もいるでしょう。
2人になると224,000円です。夫婦や親子2人で発券するだけで、燃油サーチャージだけで20万円を超えます。
4人家族になると448,000円です。「マイルで取ったのに現金負担が重い」と感じやすいのは、この水準です。
特典航空券は、航空券本体をマイルでまかなえるのが利点です。ただ、燃油サーチャージが高い時期は、必要マイル数が足りていても現金負担が旅行全体の予算を圧迫します。家族旅行ほど、「必要マイル数」だけでなく「マイル数+現金負担」の両方で判断する必要があります。
特典航空券は現金負担ゼロとは限らない
JAL公式では、JALマイレージバンク国際線特典航空券にも燃油特別付加運賃を同額適用すると説明されています。航空保険特別料金も同様に、特典航空券に同額適用されます。
ANA公式では、燃油特別付加運賃と航空保険特別料金は、出発地が日本または目的地が日本の旅程のANA便を対象に設定されると案内されています。ANAマイルで特典航空券を検索する場合も、予約画面で最終的な支払総額を確認するのが安全です。
「マイルで取る=現金支払いがほとんどない」と思っていると、予約画面の最後で想定より高い自己負担額が出ます。JAL/ANAの国際線を使う場合は、必要マイル数に加えて、燃油サーチャージ・航空保険料・空港税などが別にかかる前提で見ておく必要があります。
発券日・購入日ベースで決まる
燃油サーチャージは、発券時・購入時に有効な額で決まります。
JAL公式では、発券時に有効な燃油特別付加運賃を適用すると説明されています。ANA公式でも、2026年5月1日〜6月30日購入分という形で、購入時期ごとに金額を示しています。
重要なのは、旅行日ではなく発券・購入するタイミングで負担額が変わることです。同じ夏休みの旅行でも、4月に発券するか5月に発券するかで燃油サーチャージが変わります。今回のように大きく上がる局面では、発券タイミングの差がそのまま自己負担額の差になります。
燃油サーチャージが今後下がる可能性はあります。ただ、燃油価格や為替、航空会社ごとの改定条件に左右されるため、正確に読むのは難しいです。「次回改定で必ず下がるはず」と決め打ちするより、今の自己負担額で納得できるか、有償航空券や別ルートと比べてどうかを見た方が現実的です。
変更すると差額調整が発生する場合がある
発券後にそのまま搭乗するだけなら、あとから差額を請求されないケースがあります。未使用航空券を変更する場合は別です。
JAL公式では、航空券を変更しない場合は差額調整を行わない一方、未使用航空券を変更する場合は、支払済みの額と変更日に適用される額との差額調整を行うと説明されています。
ANAについても、公式ページで2026年5月1日〜6月30日購入分の燃油特別付加運賃が案内されています。特典航空券の変更前後で支払総額が変わる可能性があるため、変更前に予約画面で燃油特別付加運賃・航空保険特別料金・空港税などを含めた総額を確認しておくのが安全です。
特典航空券は、空席の都合で日程や便を変えたくなることがあります。長距離路線や家族旅行では、その機会も多いです。燃油サーチャージの改定をまたぐ変更では負担額が変わるため、発券後の変更は空席や変更可否だけでなく支払総額も一緒に確認しておく方が安心です。
サーチャージと航空保険料・諸税は別
国際線特典航空券の現金負担には、燃油サーチャージだけでなく、航空保険料・空港税・出入国関連の税金なども含まれます。
JAL公式では、燃油特別付加運賃とは別に航空保険特別料金を設定しており、日本での購入では1人1区間片道あたり600円とされています。ANA公式でも、燃油特別付加運賃と航空保険特別料金は分けて案内されています。
燃油サーチャージがかからない、または安い航空会社やマイレージプログラムを使っても、空港税や諸税は残ります。逆に、燃油サーチャージが高くても、有償航空券と比べると特典航空券の方が有利な場合もあります。判断の基準は、燃油サーチャージ単体ではなく、予約画面で最終的に支払う現金総額です。
燃油サーチャージが高いときのマイル利用判断
燃油サーチャージが高いとき、私の場合はJAL/ANA特典航空券だけで判断しません。
JALやANAの直行便は、日本発着で使いやすく予約画面も分かりやすいです。小さな子ども連れや休暇日数が限られている場合は、乗り継ぎを増やすより直行便を選びたい場面もあります。ただ、燃油サーチャージが高い時期は、必要マイル数だけで「お得」とは判断しません。
比べる順番はこうです。
- JAL/ANA直行便の必要マイル数と現金負担
- UAマイルで取れるルート(燃油サーチャージを抑えやすい比較対象)
- ANAマイルで提携航空会社を使うルート(シンガポール航空・ベトナム航空など、サーチャージがかからないまたは比較的安いルートを優先)
- 有償航空券の総額
- 乗り継ぎ時間・到着時間・家族の負担
ただし、「この航空会社なら必ず安い」とは決めつけません。実際の負担額は、発券プログラム・路線・搭乗日・経由地・空港税・為替・運航会社によって変わります。提携航空会社の特典航空券は、空席・必要マイル数・諸税・ルールが変わりやすく、サーチャージが安く見えても、空港税や乗り継ぎ条件を含めると思ったほど差が出ないこともあります。予約画面で最終的な支払額を総額で比べるのが現実的です。
7〜8月分発表後に確認するポイント
JALの改定表では、7〜8月分の適用額は6月中旬ごろ発表され、4〜5月の2カ月平均値をもとに決まります。ANAも、7〜8月分は6月中旬〜下旬ごろ発表で、4〜5月平均をもとに決まります。
発表後に見るポイントは3つです。
1つ目は、欧州・北米・中東・オセアニア方面が、現在の片道56,000円からさらに上がるかどうかです。報道どおり片道6万円台後半になる場合、4人家族では差額がさらに大きくなります。
2つ目は、ハワイや東南アジア方面の差額です。ハワイやシンガポール・タイ・ベトナム方面は現実的な旅行先で、片道で数千円〜1万円台の差でも家族旅行では大きくなります。
3つ目は、発券済み航空券を変更する予定があるかどうかです。変更しなければ差額調整なしでも、未使用航空券を変更すると差額調整の対象になる場合があります。
次回発表後は「上がった・下がった」だけでなく、1人往復・2人往復・4人家族往復の実額で見直すのが実用的です。正式金額が出たら、この記事の表も公式発表済みの7〜8月分へ差し替える予定です。
燃油サーチャージが重いときに次に読む記事
燃油サーチャージが高い時期は、マイルの貯め方だけでなく、どのマイルへ寄せるかも見直しやすいタイミングです。
JAL/ANA直行便の燃油サーチャージが重いと感じる場合は、UAマイルやANAマイルの提携航空会社発券も比較候補になります。ベトナム航空やシンガポール航空など、目的地や乗り継ぎによってはJAL/ANA直行便以外のルートも見ておく価値があります。
最終的に判断するのは次の3つです。
- 必要マイル数
- 燃油サーチャージ・航空保険料・諸税を含めた現金負担
- 直行便・乗り継ぎ・到着時間・家族の負担
この3つを並べると、「今JAL/ANAで発券する」「次回改定を待つ」「UAマイルや提携航空会社を見る」「今回は有償航空券にする」という判断がしやすくなります。



