ANA SFC PLUSを維持するには、ANAカードやANA Pay側へ年間300万円以上の利用を寄せる必要があります。
税金、航空券、ホテル代、毎月の固定費、日常決済、電子マネー経由の支払いまで、かなり多くの支払いをANA側へ集めることになります。
その一方で、デルタアメックスゴールドの改悪やラウンジ条件の変更を見て、「SFC改悪後の代替になるのか」「ラウンジ目的で持つ意味は残っているのか」と迷っている人もいるはずです。
結論から言うと、デルタアメックスゴールドはANA SFC PLUSの完全な代わりではありません。ANAラウンジやスターアライアンス特典を置き換えるカードではなく、デルタ航空・スカイチーム国際線を使う人向けの選択肢です。
ラウンジ目的だけなら、プライオリティ・パス付きカードも比較対象になります。ベトナム航空、大韓航空、チャイナエアライン、エールフランス、KLMなどを使う予定がある人だけ、デルタアメックスゴールドを候補に残すかを考えるのが現実的です。
ここでは、改悪後でもデルタアメックスゴールドを検討してよい人、後回しでよい人、SFC LITE後のラウンジ代替カードとの違いを整理します。
デルタアメックスゴールドは改悪後でもSFC代替になる?
デルタアメックスゴールドを改悪後に検討するなら、先に「何を代替したいのか」を分けます。
ANAラウンジやスターアライアンス便での優先扱いをそのまま置き換えたいなら、デルタアメックスゴールドは同じ役割にはなりません。デルタアメックスゴールドで見るのは、デルタ航空やスカイチーム国際線を使う場面です。
| 代替したいもの | デルタアメックスゴールドでの考え方 |
|---|---|
| ANAラウンジ・スターアライアンス特典 | 完全な代替ではない。ANA側に残るならSFC LITE / SFC PLUSを先に確認する |
| 空港ラウンジ全般 | ラウンジ目的だけなら、プライオリティ・パス付きカードも比較する |
| スカイチーム国際線の優先扱い | デルタアメックスゴールドを検討する余地がある |
| ベトナム航空・大韓航空・チャイナエアライン・ガルーダインドネシア航空などの利用 | 旅行先と搭乗予定が合うなら候補に残る |
| 年会費を抑えた補助装備 | ベトナムエアラインズカード一般+プライオリティ・パスも比較する |
改悪後に「ラウンジ目的で持つカード」として見ると、デルタアメックスゴールドは選びにくくなります。一方で、スカイチーム国際線を使う予定があり、年150万円を無理なく寄せられるなら、SFC改悪後の第3案として比較する意味は残ります。
ラウンジだけを別に確保したい場合は、デルタアメックスゴールドへ寄せる前に、プライオリティ・パス付きカードも確認しておくと判断しやすくなります。
改悪後に確認する判断軸は3つだけ
デルタアメックスゴールドを候補に残すかは、細かな特典を全部並べる前に、次の3つで判断します。
| 判断軸 | 確認すること | 合わない場合 |
|---|---|---|
| スカイチーム国際線に乗るか | ベトナム航空、大韓航空、チャイナエアライン、エールフランス、KLMなどを使う予定があるか | ANA / JAL中心なら優先度は下がる |
| 年150万円を寄せられるか | 他カードの年間利用額を崩さず、デルタアメックスゴールドへ支払いを寄せられるか | JALカードやマリオットアメックスプレミアムなどを優先する |
| ラウンジ目的だけではないか | 優先チェックイン、追加手荷物、スカイチーム国際線ラウンジまで使う場面があるか | プライオリティ・パス付きカードを比較する |
3つとも当てはまらない場合、デルタアメックスゴールドを急いで作る理由は弱くなります。特に、ラウンジだけが目的なら、スカイチーム国際線に乗るかどうかで判断が大きく変わります。
デルタアメックスゴールドで狙うのはゴールドメダリオン
デルタアメックスゴールドで狙うのは、デルタ航空の上級会員資格であるゴールドメダリオンです。
アメリカン・エキスプレス公式では、初年度はカードの種類に応じてメダリオン会員資格が提供されます。2年目以降は、カード入会日・切替日から毎年1年間の「プログラム期間」中の利用金額で、翌プログラム期間のメダリオン会員資格が決まります。家族カード利用分も基本カード会員の利用金額に合算されます。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| カード名 | デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カード |
| 年会費 | 28,600円(税込) |
| 家族カード | 1枚目無料、2枚目以降13,200円(税込) |
| 初年度 | ゴールドメダリオン会員資格が提供される |
| 2年目以降 | プログラム期間中のカード利用額で判定 |
| 家族カード利用分 | 基本カード会員の利用金額に合算 |
| 注意点 | 年会費など一部対象外利用あり |
注意したいのは、「カードで支払えば何でもメダリオン判定対象」と決めつけないことです。年150万円を狙う場合は、予定している支払いが判定対象に入るかを公式条件で確認します。
カード条件とメダリオン条件の確認先
年会費、家族カード、メダリオン判定、対象外利用は変更される場合があります。申し込み前に、必ず公式ページで最新条件を確認してください。
ゴールドメダリオンで使えるスカイチーム特典
デルタ航空のゴールドメダリオンは、スカイチームではSkyTeam Elite Plusとして扱われます。
スカイチームには、SkyTeam EliteとSkyTeam Elite Plusの2段階があります。SkyTeam Elite Plusでは、優先チェックイン、優先搭乗、追加手荷物に加えて、条件を満たすラウンジアクセスや優先手荷物取扱いなどが確認対象になります。
| ステータス | 主な特典 |
|---|---|
| SkyTeam Elite | 優先チェックイン、優先搭乗、追加手荷物など |
| SkyTeam Elite Plus | SkyTeam Eliteの特典に加えて、ラウンジアクセス、優先手荷物取扱いなど |
誤解しやすいのはラウンジです。ラウンジは「カードを持っていれば、どの空港でも常に入れる」というものではありません。
スカイチーム国際線に年1〜2回でも乗るなら、優先チェックイン、追加手荷物、対象ラウンジを使う場面があります。一方で、ANA便とJAL便だけで足りる人が、ラウンジ目的だけで年会費28,600円(税込)を払うカードではありません。
スカイチーム特典とラウンジ条件の確認先
ラウンジ利用は、搭乗航空会社、出発空港、国際線利用、同伴者条件、対象ラウンジによって変わります。スカイチーム全体の案内だけでなく、アメックス公式、デルタ航空、搭乗航空会社の条件も確認してください。
ANA SFC PLUS年300万円とデルタアメックスゴールド年150万円の違い
ANA SFC PLUSとデルタアメックスゴールドは、どちらも「カード利用額で上級会員資格を支える」仕組みです。ただし、使う航空会社グループが違います。
| 比較項目 | ANA SFC PLUS | デルタアメックスゴールド |
|---|---|---|
| 年間利用の目安 | ANA側へ年300万円以上 | デルタアメックスゴールドで年150万円 |
| 主に使う航空会社 | ANA / スターアライアンス | デルタ / スカイチーム |
| ラウンジ | ANA・スターアライアンス側 | スカイチーム国際線や対象乗継条件を確認 |
| 支払い先の寄せ方 | ANAカード・ANA Pay側へ寄せる | デルタアメックスゴールドへ年150万円を寄せる |
| 向く人 | ANA便・スターアライアンス便を使う人 | スカイチーム国際線を使う人 |
| 注意点 | 決済をANA側へ寄せる必要がある | スカイチーム国際線に乗らないと使う場面が限られる |
ANA便やスターアライアンス便に乗るなら、SFC PLUSやSFC LITEを先に比べます。スカイチーム国際線を使う予定があるなら、デルタアメックスゴールドの年150万円と、スカイチーム側で使える特典を比べます。
年150万円は、月にすると12.5万円です。毎月の支払いを寄せられるかだけでなく、他カードの年間利用額や特典を崩さないかも確認しておきます。
ラウンジ目的だけならプライオリティ・パス付きカードも比較する
スカイチーム国際線ラウンジまでカード側で狙うなら、デルタアメックスゴールドが中心になります。
ただ、ラウンジはプライオリティ・パスで別に確保し、スカイチーム側では優先チェックインや追加手荷物を使えれば十分、という選択もあります。その場合は、ベトナムエアラインズカード一般+プライオリティ・パスという組み合わせも比較対象です。
ベトナムエアラインズカード一般で狙うのはSkyTeam Elite相当の特典であり、ラウンジアクセスまで含むSkyTeam Elite Plusではありません。ラウンジまでスカイチーム側で狙うのか、ラウンジはプライオリティ・パスで補うのかを分けて考えます。
| 選択肢 | 狙うもの | ラウンジ |
|---|---|---|
| デルタアメックスゴールド | ゴールドメダリオン / SkyTeam Elite Plus | 条件を満たせばスカイチーム側のラウンジ |
| ベトナムエアラインズカード一般+プライオリティ・パス | ロータスマイル Titanium / SkyTeam Elite+別枠ラウンジ | ラウンジはプライオリティ・パス側で補う |
ベトナム航空をANAマイルで使う予定がある人や、SkyTeam Eliteの優先チェックイン・追加手荷物まででよい人は、先にベトナムエアラインズカード一般の使い方を確認してください。
SFC LITE後のラウンジ代替カードは、こちらで比較しています。
ベトナムエアラインズカードとプライオリティ・パスの確認先
プライオリティ・パスは、発行するカードによって無料回数、同伴者料金、利用できる空港サービスが変わります。実際に使う前に、カード発行元とプライオリティ・パス側の条件を確認してください。
JALへ寄せる選択肢とは役割が違う
SFC改悪後の選択肢として、JALへ寄せる方法もあります。ただし、JALへ寄せる話と、デルタアメックスゴールドを持つ話は役割が違います。
JALへ寄せる場合は、LSPとJALカードを軸にします。JR東日本圏でJALカードSuica CLUB-Aを使う人なら、JRE POINTをJALマイルへつなげる使い方もあります。
デルタアメックスゴールドはJALではなく、スカイチーム国際線を使う予定がある人向けのカードです。
| 今後増やしたいもの | 先に確認するもの |
|---|---|
| JAL便・LSP | LSPの積み方とJMB elite |
| JALカードのグレード選び | 普通カード、CLUB-A、CLUB-Aゴールドの違い |
| JR東日本・JRE POINTからJALマイル | JALカードSuica CLUB-A |
| スカイチーム国際線 | デルタアメックスゴールド / ベトナムエアラインズカード |
ANAを残すのか、JALへ寄せるのか、スカイチーム国際線を使うのか。この3つを分けて考える方が、年会費と決済先を決めやすくなります。
デルタアメックスゴールドが合う人
デルタアメックスゴールドを検討してよいのは、次のような人です。
| 検討してよい人 | 理由 |
|---|---|
| スカイチーム国際線を年に数回使う | 国際線出発前の対象ラウンジ、チェックイン、手荷物受け取りで待ち時間を減らせる場面がある |
| ベトナム航空・大韓航空・チャイナエアラインなどを使う | ソウル乗継、台北乗継、ホーチミン・ハノイ・ダナン、パリ・アムステルダム方面を選びやすい |
| 年150万円を無理なく寄せられる | 他カードの年間利用額を崩さず、ゴールドメダリオン継続判定を狙える |
| 初年度に試して判断したい | 初年度のゴールドメダリオンで実際の空港体験を確認できる |
特に大事なのは、年150万円を作れるだけでは足りないという点です。スカイチーム国際線に乗らないなら、ゴールドメダリオンを使う場面が限られます。
デルタアメックスゴールドが条件に合う場合は、申し込み前に公式キャンペーンとモッピー経由のポイント還元をあわせて確認します。モッピー経由なら、アメリカン・エキスプレス側の公式キャンペーンとは別に、モッピーのポイント還元を受け取れる場合があります。
ただし、還元ポイント数、成果条件、否認条件、ポイント付与時期は変わります。カードの年会費や特典条件はアメリカン・エキスプレス公式、ポイント還元条件はモッピー側の案件詳細で、それぞれ確認してください。
このリンクはモッピーの紹介リンクです。モッピーはカード公式サイトではありません。カード条件を確認したうえで、ポイントサイト経由の還元も取りにいくための確認導線として利用してください。
デルタアメックスゴールドを後回しにしてよい人
デルタアメックスゴールドは、誰にでも勧めるカードではありません。次の人は急がなくてよいです。
| 急がなくてよい人 | 先に確認すること |
|---|---|
| ANA便中心 | SFC LITEで残る特典 |
| JAL便中心 | LSPとJALカード |
| ラウンジだけ欲しい | プライオリティ・パス付きカード |
| スカイチーム国際線に乗らない | 年会費28,600円(税込)を払って使うラウンジ・優先扱いがあるか |
| 年150万円を寄せると他カードの年間利用額が不足する | JALカード、マリオットアメックスプレミアム、エポス、セゾン、JCBなどに残す支払い額 |
ANA便やスターアライアンス便が中心なら、まずSFC LITEで残る特典や、SFCカードを寝かせる方法を確認します。JAL便へ寄せる方針が固まっているなら、LSPとJALカードを先に見ます。ラウンジだけが目的なら、プライオリティ・パス付きカードを比較した方がよい場合もあります。
筆者は現時点で未保有。加入するなら何を確かめたいか
筆者は、現時点でデルタアメックスゴールドを保有していません。そのため、ラウンジ利用や年150万円達成を体験談としては書けません。
加入するなら、確認したいのは次の4つです。
| 検証したいこと | 確認するポイント |
|---|---|
| 年150万円を作れるか | どの支払いを寄せるか。他カードの年間利用額を崩さないか |
| スカイチーム国際線ラウンジを使えるか | 搭乗路線、同伴者、出発空港、対象ラウンジ |
| ベトナムエアラインズカードとの違い | ラウンジ込みで狙うか、優先チェックイン・追加手荷物まででよいか |
| ANA/JALとの使い分け | SFC LITE、JALカード、スカイチームをどう分けるか |
特に確認したいのは、年150万円の作り方です。税金や旅費だけで足りないなら、固定費や日常決済をどこまで寄せるか。その結果、他のカードの年会費や特典、ポイント獲得にどれだけ影響するかまで比べる必要があります。
まとめ:スカイチーム国際線を使うなら候補に残す
デルタアメックスゴールドは、ANA SFC PLUSの完全な代わりではありません。
ANA SFC PLUSは、ANAやスターアライアンス便を使い続ける人向けの年間300万円ルートです。デルタアメックスゴールドは、デルタ航空やスカイチーム国際線を使う人が年150万円でゴールドメダリオンを狙うルートです。
ラウンジ目的だけなら、プライオリティ・パス付きカードも比較します。スカイチーム側では優先チェックインや追加手荷物を使えれば十分なら、ベトナムエアラインズカード一般+プライオリティ・パスという分け方もあります。
ANA側へ年300万円を寄せられないなら、まずSFC LITEで残る特典を確認します。JAL便を増やすなら、JALカードとLSPを比べます。ベトナム航空・大韓航空・チャイナエアライン・エールフランス・KLMを使う予定があるなら、デルタアメックスゴールドで年150万円を作るか、ベトナムエアラインズカード一般+プライオリティ・パスで分けるかを比べます。
あわせて確認したい記事
ANA側に残すか、JALへ寄せるか、スカイチーム側も持つかで、先に確認する記事が変わります。








